イトーキ <7972> はオフィス家具の大手である。働き方改革を背景とする企業の職場環境改善投資も追い風となる。19年12月期は大幅減益だったが、20年12月期は大幅増益予想としている。収益回復を期待したい。株価は昨年来安値に接近しているが、調整一巡して出直りを期待したい。
 
■オフィス家具の大手
 
 オフィス家具の大手で、パーティションや物流システムなども展開している。製販一貫体制が特徴である。
 
 オフィス関連事業(事務用デスク・チェア、収納家具など)では、18年10月に開設した新本社オフィスのITOKI TOKYO XORK(イトーキ・トウキョウ・ゾーク)を活用して、ワークスタイルの多様化や働き方改革に対応したオフィス空間の提案を推進している。また新規事業としてGlobal Treehouse事業を立ち上げている。
 
 設備機器関連事業(パーティション、物流設備機器など)では、19年9月に高速仕分ピッキング装置「システマストリーマーSAS」の新製品を投入した。
 
 海外は中国事業で拠点再編、人員体制適正化、直接販売強化などによって収益構造改革を推進している。
 
 19年12月期のセグメント別売上構成比はオフィス関連事業が53%、設備機器関連事業が45%、その他(家庭用机など)が2%、営業利益構成比はオフィス関連事業が78%、設備機器関連事業が48%、その他がマイナス26%だった。なお収益はオフィス移転シーズンにあたる上半期偏重の特性がある。
 
■20年12月期大幅増益予想
 
 19年12月期の連結業績は、売上高が18年12月期比2.9%増の1221億74百万円、営業利益が53.1%減の9億03百万円、経常利益が60.1%減の9億45百万円、純利益が5億50百万円の赤字(18年12月期は17億25百万円の黒字)だった。計画未達で大幅減益だった。配当は18年12月期と同額の13円(期末一括)である。
 
 設備機器関連事業(1.6%増収で3.8倍増益)が大口案件も寄与して拡大したが、オフィス関連事業(4.7%増収だが66.9%減益)が新製品の製造原価の上昇、Global Treehouse事業の立ち上げ費用、中国事業の収益回復遅れなどで損益が悪化した。その他は販路拡大などで赤字がやや縮小した。純利益は法人税等の増加で赤字だった。
 
 20年12月期連結業績予想は、売上高が19年12月期比2.3%増の1250億円、営業利益が2.8倍の25億円、経常利益が2.5倍の24億円、純利益が8億円(19年12月期は5億50百万円の赤字)としている。配当予想は19年12月期と同額の13円(期末一括)である。
 
 ITOKI TOKYO XORKを活用した拡販、新商品等の原価低減活動の強化、新規事業の収益化、中国事業の安定化などで大幅増益予想としている。収益回復を期待したい。
 
■株価は調整一巡
 
 株価は昨年来安値に接近しているが、調整一巡して出直りを期待したい。2月20日の終値は422円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円56銭で算出)は約24倍、今期予想配当利回り(会社予想の13円で算出)は約2.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS995円80銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約193億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)