計画投資省は5日、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)感染拡大による2020年の経済成長への影響を評価し、その報告を発表した。

  報告では、新型コロナウイルスが1-3月中または4-6月中に制圧されることを想定した2つのシナリオが策定された。

  新型コロナウイルスの流行が1-3月中に制圧されると想定したシナリオ1では、2020年の国内総生産(GDP)成長率が+6.27%となり、今年の目標である+6.8%を下回るとしている。

  また、1-3月の輸出額は前年同期比▲21%減の465億USD(約5兆0700億円)、輸入額は同▲13%減の500億USD(約5兆5000億円)に急減し、同期の経済成長に大きな打撃を与える。四半期別のGDP成長率は、◇1-3月:+3.80%、◇4-6月:+6.55%、◇7-9月:+7.07%、◇10-12月:+6.81%と予想される。

  一方、流行の制圧が4-6月中になると想定したシナリオ2では、2020年のGDP成長率が+6.09%となり、今年の目標である+6.8%を大きく下回るとしている。

  シナリオ2では、4-6月の輸出額が前年同期比▲20%減の510億USD(約5兆6000億円)、輸入額が同▲16%減の530億USD(約5兆8000億円)に急減する。四半期別のGDP成長率は、◇1-3月:+3.80%、◇4-6月:+5.81%、◇7-9月:+7.05%、◇10-12月:+6.81%と予想される。

  消費者物価指数(CPI)について、シナリオ1では+3.96%、シナリオ2では+4.86%と予想されている。物価は医薬品・医療サービスで上昇し、外食サービス、文化・娯楽・観光で下落する見通しだ。

  計画投資省は、新型コロナウイルスによる影響の対策として、被害を受けた事業の支援策を提案するほか、公共投資予算の実行を推進する方針を明らかにした。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)