テンポイノベーション <3484> は、飲食業を中心とする出店希望者向けに居抜き店舗を転貸借する店舗転貸借事業を展開している。賃料収益を積み上げるストック型のビジネスモデルで、20年3月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は上場来高値圏から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお2月3日に第3四半期決算発表を予定している。
 
■飲食業の出店希望者向け居抜き店舗転貸借事業
 
 首都圏(特に東京都)において、飲食業を中心とする出店希望者向けに居抜き店舗を転貸借する店舗転貸借事業を展開している。仲介ではなく、サブリースでもなく、不動産業における第6のカテゴリーとして店舗転貸借に特化している。
 
 そして転貸借物件数の増加に伴って、賃料収益(ランニング収入)を積み上げるストック型のビジネスモデルである。19年9月末時点の転貸借物件数は19年3月期末比125件増加の1584件である。
 
 不動産オーナーにとっては賃貸料収入の安定、不動産会社にとっては収益機会の獲得、店舗出店者にとっては出店費用の削減、店舗撤退者にとっては閉店コストの削減というメリットがある。
 
 なおクロップス <9428> の連結子会社だが、営業上の取引はなく、経営上の独立性を確保している。また20年3月期第2四半期から報告セグメントに不動産売買事業を追加した。不動産業者との関係強化を目的として、一定の保有枠の中で資金効率を重視して売買を行う。
 
■20年3月期増収増益予想
 
 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比21.7%増の100億17百万円、営業利益が9.2%増の8億01百万円、経常利益が12.3%増の8億02百万円、純利益が7.0%増の5億45百万円としている。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比20.9%増の46億62百万円、営業利益が7.4%増の3億64百万円だった。転貸借物件数の順調な積み上げ(期末の転貸借物件数は前年同期比249件増加の1584件)で大幅増収だった。人員増やオフィス増床に伴って販管費が増加したが、増収効果で吸収して営業増益だった。
 
 第2四半期累計の進捗率は売上高が46.5%、営業利益が45.4%とやや低水準だが、第2四半期累計の営業利益は計画超だったとしている。通期もストック収益(ランニング収入)の順調な積み上げで、安定的に売上が増加する見込みだ。期末の転貸借物件数は19年3月期末比281件増加の1740件の計画としている。通期ベースでも収益拡大を期待したい。
 
■株価は上値試す
 
 株価(19年12月11日付で株式2分割)は、19年12月の上場来高値圏から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。1月24日の終値は910円、時価総額は約162億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)