ベトナムにはセラミックタイルのメーカーが80社余りあり、年産能力は約7億m2に達している。生産量は世界4位、消費量でも世界4位以内で東南アジア諸国連合(ASEAN)では1位に立っている。

  ベトナムでセラミックタイルの生産が始まったのは1993年で、その後同産業は急速に発展した。2011~2013年にかけて不動産市場が停滞した際には、消費量が▲30%近く減少した。各生産企業の工場稼働率は7割に留まり、利益が低迷し赤字を計上する企業もあった。

  2014年以降は不動産市場が回復し、消費量が急増した。ただ、国内企業にとっては輸入品との競争が大きな試練となった。高級品では、品質やデザイン面への信頼からスペインやイタリアなど欧州製品が好まれる一方、中級品では価格競争力のある中国製品が出回っているためだ。

  多くの国内企業は市場の傾向を把握し、生産技術を改良するために投資した。2019年にはその成果として、ベトナムブランドのセラミックタイルが輸入品から市場シェアを取り戻している。代表的なブランドとしては「AMYGRES」や「Prime」などがあり、これらの製品は台湾やフィリピン、韓国、米国などに輸出されている。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)