ヒーハイスト精工 <6433> (JQ)は小径リニアボールブッシュの世界トップメーカーである。直動機器を主力として精密部品加工なども展開している。20年3月期は需要回復遅れで減収減益予想となったが、21年3月期の収益改善を期待したい。株価は急伸・急落と乱高下の形となったが、目先的な売買が一巡して出直りを期待したい。
 
■小径リニアボールブッシュの世界トップメーカー
 
 球面加工技術や鏡面加工技術をコア技術として、直動機器(リニアボールブッシュや球面軸受けなど)、精密部品加工(レース用部品や試作部品の受託加工など)、ユニット製品(液晶製造装置向けなど)を展開している。小径リニアボールブッシュの世界トップメーカーである。
 
 主力のリニアボールブッシュは、機械装置の稼働部に用いられる部品で、金属と金属の接触面を鋼球が転がりながら移動することで摩擦による影響を低減し、機械装置の寿命を延ばす役割を担っている。
 
 19年3月期の製品別売上構成比は直動機器59%、精密部品加工31%、ユニット製品10%である。主要販売先はTHK <6481> および本田技研工業 <7267> である。収益面では産業機械・電子部品・自動車関連の設備投資動向の影響を受けやすく、設備投資関連のため四半期業績が変動しやすい特性もある。
 
 収益力向上および経営基盤強化に向けた重点方針として、生産能力向上とコストダウンによる採算性向上、QCDの徹底追求による顧客対応力の強化、顧客ニーズに適合した応用製品の開発と販売、主力製品リニアボールブッシュの競争力強化による拡販、提案型技術営業による新規顧客開拓、海外販売網の構築・強化、従業員の上昇志向と能力の向上を掲げている。
 
■20年3月期は減収減益予想だが21年3月期の収益改善期待
 
 20年3月期の連結業績予想(11月11日に下方修正)は、売上高が19年3月期比10.9%減の24億51百万円、営業利益が42.3%減の1億02百万円、経常利益が44.3%減の98百万円、純利益が41.2%減の65百万円としている。配当予想(11月11日に期末2円下方修正)は2円減配の4円(期末一括)としている。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比8.3%減の12億76百万円、営業利益が60.5%減の49百万円、経常利益が62.7%減の45百万円、そして純利益が61.3%減の31百万円だった。
 
 精密部品加工はレース用部品の好調で21.2%増収、ユニット製品は液晶パネル貼り合わせ製造向けの拡販で35.0%増収だが、主力の直動機器が産業用機械業界向けの需要減少で25.8%減収だった。減収に加えて、材料価格の上昇、外注加工費の増加、減価償却費の増加、新製品立ち上げに伴うコスト増加なども影響して大幅減益だった。
 
 通期も産業用機械業界向けの需要回復遅れで減収減益予想となったが、21年3月期の収益改善を期待したい。
 
■株価は目先的な売買一巡
 
 株価は急伸・急落と乱高下の形となったが、目先的な売買が一巡して出直りを期待したい。11月20日の終値は323円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円43銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の2円で算出)は約0.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS534円58銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約20億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)