ホーチミン市交通運輸局は10月31日、シンガポールを本拠地として東南アジア各国でタクシー配車・予約サービスを展開するグラブ(Grab)のベトナム現地法人であるグラブベトナム社(Grab Vietnam)との間で、スマート交通システムを構築する協力覚書に調印した。

  同市交通運輸局はグラブベトナムから市内でのグラブ利用データの提供を受け、双方で市内交通の分析と交通安全の施策の検討実施をしていく。グラブベトナムはグラブのアプリケーションや車両の移動経路などのデータを提供し、同局は経路の分析や交通状況のシミュレーションなどを行うほか、環境に優しい交通手段の利用促進を目指したスマート輸送についての啓蒙活動を実施する。

  環境に優しいスマート輸送計画の枠組みとして、双方は覚書で2019年10-12月中に電動バイクによる旅客輸送を試験展開、2020年末の取り組み拡大を目指すことで合意している。利用客が自ら電動バイクを運転する自走サービスの実現可能性についても研究を進める。このほか、「グラブバイク(GrabBike)」や「グラブカー(GrabCar)」のアプリと路線バスや水上バスなど市内の既存の公共交通機関の連携、電動ミニバスの運行などについても検討していく。

  協力覚書の締結に際して、同市交通運輸局のチャン・クアン・ラム局長は、スマートシティ、スマート交通を目指すうえでグラブ社が保有する市民の交通データは市内の交通機関の連携に大きく寄与するとしている。また、同社が情報技術のみならず環境に優しい交通に向けた取り組みをしていることを評価している。

  また、グラブベトナムのジェリー・リム社長は、データ提供により市内の交通渋滞や環境汚染の緩和に貢献したいと意欲を示している。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)