ダスキン <4665> は、前日30日に4円高の2890円と続伸して引けた。後場取引時間中には、商いを伴って2911円まで上値を伸ばす場面もあり、10月3日につけた中間配当の権利落ち後の直近安値2715円から出直る動きを強めた。同社株は、11月8日に今2020年3月期第2四半期(2019年4月~9月期、2Q)累計決算の発表を予定し、消費税増税の影響などで慎重な業績予想となっているが、織り込み済みとして割り負け訂正買いが増勢となった。テクニカル的にも、25日移動線が75日移動平均線を下から上に抜くゴールデン・クロス(GC)を示現し、株式需給的にも売り長で逆日歩がつく好取組となっており、サポート材料視されている。
 
■消費税増税の対応費用負担は織り込み今期配当は大幅増配
 
 同社の今2020年3月期業績は、消費税増税への対応費用を織り込み慎重な業績ガイダンスとなっている。2Q累計業績は、売り上げ797億円(前年同期比1.7%増)、営業利益35億円(同20.1%減)、経常利益39億円(同26.0%減)、純利益25億円(同26.3%減)、3月通期業績についても売り上げ1620億円(前期比2.1%増)、営業利益67億円(同15.8%減)、経常利益81億円(同19.1%減)、純利益57億円(同4.8%減)といずれも減益転換を見込んでいる。
 
 ただ売り上げは続伸予想にあり、訪販グループ・セグメントでは、WEB会員サイト「DDuet」の会員増加、事業所向けスペシャリスト「ハイジーンマスター」の育成・増員、フードグループ・セグメントでは、「ミスタードーナツ」店舗の新タイプ店舗への改装、「ミスドゴハン」ブランドのメニュー強化、新業態店「かつアンドかつ」の積極出店策などが寄与する。現在推進中の中期経営計画では、来2021年3月期が最終年度で目標業績は、営業利益は82億円、営業利益率は5.0%とし、増益転換、利益率アップを図る計画であり、消費税改定の影響が一巡する来期以降の業績に期待が高い。なお、今2020年3月期業績は、配当方針を変更し連結配当性向を50%とすることから、年間56円(前期実績50円)に大幅増配する。
 
■GC示現で上昇トレンド転換を示唆し信用好需給も上値追いサポート
 
 株価は、年初来高値3025円から世界同時株安の波及で2640円まで調整し、売られ過ぎとして中間配当の権利取りも加わって2921円まで買い直され、権利落ちとともに2715円と再調整したが、PBR0.94倍、2.06%は割り負けているとして配当権利付き高値目前まで出直った。この間、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。また信用取組は、0.07倍と大きく株不足で逆日歩がつき売り方の買い戻しも相乗し買い方有利の展開となった。年初来高値3025円奪回から昨年1月高値3065円、2017年10月高値3250円を目指し上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)