ディ・アイ・システム(DIシステム) <4421> (JQS)は、前日10日に5円安の1518円と小反落して引けた。日経ジャスダック平均が続落し、週末には3連休が控えていることから、同社株も、目先の利益を確定する売り物に押された。ただ10月7日につけた配当権利落ち後安値1502円を前に下げ渋る動きもみせており、今年11月14日に予定している2019年9月期決算の発表を先取り、次期2020年9月期業績について2期ぶりの過去最高の更新と連続増配が観測されていることを手掛かりに割り負け修正買いが続いた。今年10月1日には、横浜サテライトオフィス(横浜市西区)を開設するなど積極的な先行投資を継続していることも、業績期待を高めている。
 
■セキュリティ案件などへ対領域を拡大し横浜サテライトオフィスも即戦化
 
 同社が目下集計中の2019年9月期通期業績は、会社予想通りに売り上げ39億1400万円(前期比16.7%増)、営業利益2億2500万円(同1.8%増)、経常利益2億2100万円(同0.9%減)、純利益1億3500万円(同1.1%減)で着地する見込みである。昨年10月の新規株式公開(IPO)により認知度が高まり主力の官公庁向けなどの新規顧客が増え、常駐先のプロジェクト案件も順調に獲得し売り上げは連続の2ケタ増となるが、利益については業容拡大に伴う内部管理体制強化による人件費の増加、名古屋支店の移転費用、上場関連費用などが重なり増減マチマチとなる。なお配当は、年間25円(前期実績23円)と増配した。
 
 続く次期2020年9月期業績の動向については、決算発表時の業績ガイダンスを待たなければならないが、クラウド化に向け企業のIT投資が旺盛で、同社自体もトラフィック制御やセキュリティ対応など対応領域を拡大させ、さらに開設した横浜サテライトオフィスでは、増加している神奈川エリア案件に対応するとともに、同エリアでの人材採用拠点とすることなども加わり続伸が有力となる。東洋経済会社四季報最新号では売り上げ46億円、営業利益2億5000万円、経常利益2億4500万円、純利益1億5000万円と観測しており、観測通りなら純利益は、2018年9月期の過去最高(1億3600万円)を2期ぶりに更新することになる。また配当についても、年間27円~28円と増配含みとしている。
 
■25日線から3%超の下方かい離と売られ過ぎで9月高値を奪回し年初来高値へチャレンジ
 
 株価は、今年8月に提出された大量保有報告書で光通信<9435>(東1)が同社株を5%超保有していることが明らかになって、ストップ高を交えて9月初めの1908円高値まで500円幅の急伸を演じ、配当権利落ちとともに1500円台で下値を試す中段もみ合いを続けてきた。会社四季報の次期観測ベースのPERは15倍台とIT関連株として相対的に割安であり、テクニカル的にも25日移動平均線から3%超のマイナスかい離と売られ過ぎを示唆しており、9月高値奪回から今年4月につけた年初来高値2210円へチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)