ハイランズ・コーヒー(Highlands Coffee)やパッシオ(Passio)などのカフェチェーン、またインスタントコーヒー「ビナカフェ(Vinacafe)」を展開するビナカフェ・ビエンホア[VCF](Vinacafe Bien Hoa)などのコーヒーメーカーによるカフェスタンドの出店が相次いでいる。

  全国に262店舗を展開し、中・高級カフェチェーンを展開するハイランズは、テナントや路面店を抜け出しカフェスタンドで新たな客層の獲得を狙う。同社は数か月前からホーチミン市のゴーバップ区グエンオアイン通り(Nguyen Oanh)、タンビン区チュオンソン通り(Truong Son)を始め、交通量の多い地域でテイクアウト専門のカフェスタンドの営業を開始した。

  2か月前にオープンしたグエンオアイン通りのカフェスタンドは平日朝7時~9時までの2時間のみの営業にもかかわらず、1杯2万9000VND(約136円)のコーヒーが数十杯売れているという。また単独カフェスタンドのほか、4~5店舗の路面店で、店前にテイクアウト専用のカフェスタンドを設置している。

  元々カフェ店舗を持たないコーヒーメーカーのVCFは、フーニュアン区チャンフイリエウ通り(Tran Huy Lieu)にリアカー型のカフェスタンドを出し、1杯1万2000~1万4000VND(約56~65円)でコーヒーを販売しており、午前中だけで50人以上の利用客がいるという。この経営形態は投資額も少なくリスクも低い。現在はフーニュアン区とビンタイン区で2店舗を営業しているが、今後は起業に興味がある若い人向けにフランチャイズ(FC)展開をしていく計画。

  一方でパッシオは、立て続けにコーヒーの値下げを実施し、街角で1杯1万9000VND(約89円)で販売している。同社は2014年~2015年にかけて店舗が利用客で溢れるようになったことから客離れが起き、競合他社にシェアを奪われた。そのため、同社は商品の宣伝を兼ねてカフェスタンドでコーヒーを販売することで店舗の拡大に繋げる狙いだ。

  チュングエン・レジェンド(Trung Nguyen Legend)は、テイクアウトをメインとしたフランチャイズによるカフェチェーン「イーコーヒー(E-Coffee)」が飛躍的な成長をみせている。店舗数は8月の開業から現在までに全国17省・市で130店舗に達している。

  富裕層~中所得者層向けのカフェチェーンの競争がし烈化する中で、カフェチェーンやメーカー各社は低所得者層を次なる顧客ターゲットに定めており、新たな顧客獲得競争が始まりつつある。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)