GMOクラウド <3788> は、前日7日に30円高と高寄りしたが、日経平均株価が、米中貿易協議の不透明化懸念で次第に売り優勢となり反落したことにツレ安し、大引けでは56円安の2703円と反落した。ただ25日移動平均線を前に下げ渋っており、同社のメーター点検業務のソフトウェア「hakaru.ai(ハカルエーアイ)」が、「2019年度グッドデザイン賞」を受賞したことや、今2019年12月期業績の連続過去最高更新と連続増配を見直し下げ過ぎ訂正買いが下値に続いた。株式需給的にも、今年4月18日につけた年初来高値4585円の絶対高値期日到来を前に調整一巡として期日向かいが意識されている。
 
■スマホ撮影のメーター画像をAIで読み取り自動化・低コスト化
 
 「hakaru.ai」は、点検業務を行う各メーターをスマートフォンで撮影するだけでAI(人工知能)が画像を認識して値を読み取り、自動で台帳記入まで行うことを可能とする。製造業の生産・管理現場やビルメンテナンスの管理現場で、従来のメーター点検・点検管理で行っていた目視・手書き・データ入力などの煩雑な手間や時間を削減するとともに、異常値検知時には作業者や管理者に自動的に通知するなど、点検業務を低コスト化、効率化させる。導入に際しては、設備投資や工場の一時稼働停止を伴わない業務効率化を実現したことが受賞理由となった。同社は、今回の受賞により「hakaru.ai」の販売拡大を図るとともに、ものづくりにおけるデザイン活用を積極的に推進してブランドイメージを向上させる。
 
 一方、今2019年12月期業績は、売り上げ140億1500万円(前期比10.0%増)、営業利益15億5000万円(同10.0%増)、経常利益15億5000万円(同4.0%増)、純利益10億1000万円(同5.6%増)と見込み、前期に続く過去最高更新となる。今年4月から提供を開始したクラウドの導入支援や設計・構築、監視・運用の代行するサービス「CloudCREW」が業績を押し上げ、国内シェアが50%超となったSSLサーバ証明書、「GMO電子契約Agree」の海外展開第1弾のインド向け英語版サービス「e-Contract Service Agree」なども寄与する。今年8月6日に開示した今期第2四半期(2019年1月~6月期、2Q)累計業績も、前年同期比3.6%増収、6.5%営業増益、2.2%経常増益、20.6%純益増益と続伸して着地し、今期配当も、年間43.84円(前期実績41.52円)と連続増配を予定している。
 
■年初来高値の絶対期日向かいでまず調整幅の3分の1戻しを早期奪回
 
 株価は、年初来高値4585円から相次ぐ世界同時株安に巻き込まれて調整トレンドが続き、8月29日に日経平均株価が2万円台割れ寸前となるリスク・オフ相場下で年初来安値2322円へダメ押しをした。足元ではこの年初来高値からの6カ月目の絶対信用期日が10月18日に迫っていることから調整十分として期日向かいの買い物が拡大して400円幅の底上げ途上にある。まず年初来高値からの調整幅の3分の1戻しの3076円に向け3000円台の早期奪回にトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)