神鋼商事 <8075> は鉄鋼や非鉄金属関連の専門商社で、KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核となるグローバル商社を目指している。20年3月期は不透明感が強いとして減益予想だが、上振れ余地がありそうだ。株価は9月の年初来安値から反発した。下値固め完了して戻りを試す展開を期待したい。
 
■KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核商社
 
 神戸製鋼所 <5406> 系で鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器などを扱う専門商社である。M&Aも積極活用し、KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核となるグローバル商社を目指している。
 
 19年3月期のセグメント別経常利益(連結調整前)構成比は、鉄鋼51%、鉄鋼原料14%、非鉄金属20%、機械・情報15%、溶材4%、その他マイナス4%である。
 
 中期経営計画の目標値には21年3月期売上高8900億円、経常利益80億円、純利益52億円、海外取引比率50%、自己資本比率20%以上、ROE8%以上、D/Eレシオ1.0倍、投資計画4年間合計300億円などを掲げている。
 
■20年3月期減益予想だが上振れ余地
 
 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.9%増の9800億円、営業利益が12.9%減の69億円、経常利益が12.7%減の70億円、純利益が8.3%減の46億円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間110円(第2四半期末55円、期末55円)で、予想配当性向は21.2%となる。セグメント別の経常利益計画は、鉄鋼が36億円、鉄鋼原料が11億円、非鉄金属が16億円、機械・情報が10億円、溶材が4億円としている。
 
 第1四半期は、売上高が前年同期比6.4%増の2442億79百万円、営業利益が16.8%増の23億42百万円、経常利益が9.5%減の22億23百万円、純利益が41.2%減の11億38百万円だった。
 
 鉄鋼は価格上昇などで8.4%増収だが海外子会社・投資先の利益減少で13.9%経常減益、鉄鋼原料は数量増加・価格上昇などで16.3%増収だが海外子会社の利益減少で19.2%経常減益、非鉄金属はアルミ地金数量減少などで6.7%減収・35.3%経常減益、機械・情報は1.0%減収だが大型圧縮機や電池用材料などの増加で3.5倍経常増益、溶材は数量増加などで11.1%増収・6.8倍経常増益だった。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.9%、営業利益33.9%、経常利益31.8%、純利益24.7%と順調である。通期は不透明感が強いとして減益予想だが、やや保守的だろう。上振れ余地がありそうだ。
 
■株価は戻り試す
 
 株価は9月の年初来安値から反発した。下値固め完了して戻りを試す展開を期待したい。10月4日の終値は2324円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS519円48銭で算出)は約4倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間110円で算出)は約4.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS5946円33銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約206億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)