JFEシステムズ <4832> (東2)はJFEグループの情報システム会社である。需要が高水準に推移して20年3月期増収増益・7期連続増配予想である。第1四半期は大幅増益と順調だった。通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価は7月高値から反落したが、素早く切り返して戻り歩調だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお10月28日に第2四半期決算発表を予定している。
 
■JFEグループの情報システム会社
 
 JFEグループの情報システム会社である。鉄鋼向け情報システム構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向け複合ソリューション事業、自社開発のプロダクト・ソリューション事業も強化している。19年4月にはビジネスインテリジェンス領域に特化した独立系ITコンサルティング会社のIAFCを子会社化した。
 
 19年3月期の事業別売上高は鉄鋼187億円、一般顧客152億円、基盤サービス46億円、子会社(JFEコムサービス)41億円だった。収益面では情報システム関連のため、年度末にあたる第4四半期の構成比が高い特性がある。
 
 なお、女性の活躍推進の取り組みが優れた企業を厚生労働大臣が認定する「えるぼし」や、働き易い職場環境整備・意識啓発に取り組む企業を東京都が登録する「心のバリアフリーサポート企業」など、働き方・企業風土に関する各種認証を取得している。
 
■20年3月期増収増益・7期連続増配予想
 
 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比12.7%増の480億円、営業利益が3.7%増の36億円、経常利益が4.4%増の36億円、純利益が1.2%増の23億50百万円としている。売上高、経常利益とも5期連続で過去最高更新予想である。配当予想は5円増配の年間90円(期末一括)としている。7期連続増配予想で予想配当性向は30.1%となる。
 
 第1四半期は、売上高が前年同期比7.5%増の104億58百万円、営業利益が55.3%増の7億42百万円、経常利益が56.5%増の7億33百万円、純利益が50.2%増の4億61百万円だった。ソリューション事業の拡大などで大幅増益だった。
 
 通期の事業別売上高計画は、鉄鋼が製鉄所システム刷新関連の増加で21億円増の208億円、一般顧客が金融関連の減少をソリューションの増加でカバーして3億円増の155億円、基盤サービスがJFEスチール・グループ向けの拡大で15億円増の61億円、子会社(JFEコムサービスおよび18年4月子会社化のIAFC)が15億円増の56億円としている。
 
 利益面では前期計上した大型高採算案件の一巡、人材育成や営業強化に伴う諸経費の増加などで小幅増益にとどまる予想としているが、やや保守的だろう。上振れ余地がありそうだ。
 
■さらなる収益拡大期待
 
 中期経営計画(19年3月期~21年3月期)の目標数値には、21年3月期売上高460億円以上、経常利益32億円以上、純利益20億円以上、配当性向(目安)30%を掲げている。
 
 重点戦略は、高収益事業への構造転換で製鉄所システムリフレッシュ本格化に向けた体制確保、AIやIoTなど新技術を活用したソリューション事業の拡大、クラウドやセキュリティ関連など基盤サービス事業の拡大、基幹事業の強化で自動車向け体制充実や金融向け構造転換推進など製造・金融分野の顧客基盤強化、プロダクト事業(食品、電子帳票)強化によるニッチトップ確立としている。
 
 経常利益と純利益の目標値は19年3月期に2期前倒しで達成した。さらなる収益拡大を期待したい。
 
■株価は上値試す
 
 株価は7月高値から反落したが、素早く切り返して戻り歩調だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月3日の終値は2841円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS299円26銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間90円で算出)は約3.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1939円21銭で算出)は約1.5倍、時価総額は約223億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)