トシン・グループ <2761> (JQ)は首都圏中心に電設資材などの卸売事業を展開している。20年5月期第1四半期は減益だったが、第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば進捗率は概ね順調である。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は8月の直近安値圏から切り返している。調整一巡して出直りを期待したい。
 
■首都圏中心に電設資材や住宅設備機器の卸売事業を展開
 
 首都圏中心に電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開している。小口多数販売、専門部署による得意先営業活動支援サービスなどを特徴とし、事業基盤強化や収益拡大に向けて、取扱商品や営業拠点網の拡充を推進している。
 
 収益面では、新設住宅着工戸数など建設関連投資の動向が影響し、第4四半期(3月~5月)の構成比が高い特性がある。利益還元については、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保する一方で、財務状況、利益水準、配当性向などを総合的に勘案して、前年実績を下回らない安定した配当を実施することを基本方針としている。
 
■20年5月期1Q減益だが進捗率順調
 
 20年5月期(20日締め)連結業績予想は、売上高が19年5月期比1.1%増の445億円、営業利益が2.1%増の22億75百万円、経常利益が1.4%増の31億30百万円、純利益が1.0%増の20億50百万円としている。配当予想は19年5月期と同額の年間56円(第2四半期末28円、期末28円)で、予想配当性向は22.3%となる。
 
 新規得意先開拓や既存得意先の深掘り、リフォーム需要や省エネ関連需要の取り込みを推進するが、新築住宅着工戸数減少や競合激化など厳しい市場環境で利益横ばい予想としている。やや保守的だろう。
 
 第1四半期は、売上高が前年同期比5.1%減の103億39百万円、営業利益が13.3%減の4億93百万円、経常利益が8.5%減の6億81百万円、純利益が8.3%減の4億50百万円だった。粗利益率は0.5ポイント改善したが、新築住宅着工戸数の伸び悩み、梅雨・低温の長期化による空調機器類の販売低迷などで減収となり、各利益も減益だった。
 
 第1四半期の進捗率は売上高23.2%、営業利益21.7%である。第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば概ね順調だろう。第1四半期は減益だったが、通期ベースで収益拡大を期待したい。
 
■株価は調整一巡
 
 株価は8月の直近安値圏から切り返している。調整一巡して出直りを期待したい。10月2日の終値は6140円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS251円42銭で算出)は約24倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間56円で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS4397円96銭で算出)は約1.4倍、時価総額は約700億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)