中本パックス <7811> はグラビア印刷を主力として、コーティング加工、ラミネート加工、成形加工も展開している。収益力向上と全天候型の安定経営を目指している。20年2月期増収増益予想である。環境対応の高付加価値製品の拡大などで、中期的にも収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏だが調整一巡して出直りを期待したい。
 
■グラビア印刷が主力
 
 グラビア印刷を主力として、コーティング加工、ラミネート加工、成型加工も展開している。食品包装分野を主力として、全天候型経営による収益拡大・安定成長を推進している。
 
 19年2月期用途分類別売上構成比は食品(弁当・惣菜等の容器およびトレー、乳製品・菓子・豆腐・ハム・ソーセージ等の食品包装)69%、IT・工業材(PC、スマホ、自動車内装材)14%、生活資材(布団の圧縮袋等日用品)10%、医療・医薬(医薬品の外装袋・個包装、湿布等のセパレートフィルム)4%、建材(家具、ふすま紙、壁紙)2%、その他1%で、売上総利益構成比は食品50%、IT・工業材22%、生活資材17%、医療・医薬6%、建材3%、その他2%だった。
 
 高度な技術力をベースとして、グラビア印刷では競合の少ない厚み領域や多用途での展開、コーティング加工では幅広いニーズに迅速かつ柔軟に対応可能な体制構築、ラミネート加工では様々な用途・ニーズへの対応を強化している。また自社開発Nブランド製品の用途拡大・拡販も推進し、Nブランド製品の売上高の中長期目標を50億円としている。
 
■20年2月期増収増益予想
 
 20年2月期の連結業績予想は売上高が19年2月期比6.6%増の362億円、営業利益が8.2%増の17億80百万円、経常利益が9.8%増の18億50百万円、純利益が9.8%増の12億70百万円としている。配当予想は19年2月期と同額の年間56円(第2四半期末28円、期末28円)としている。予想配当性向は36.0%となる。
 
 第1四半期は、売上高が前年同期比1.1%増の86億16百万円で、営業利益が3.0%減の4億26百万円、経常利益が1.0%増の4億71百万円、そして純利益が8.7%増の3億25百万円だった。主力の食品分野は需要が堅調で不採算アイテムの生産性改善も寄与したが、IT・工業材が前年のモバイル関連大型案件の終了や世界的なスマホ市場の低迷による顧客側の在庫調整などで低調に推移し、全体として売上高が微増にとどまり、営業微減益だった。
 
 分野別の売上増減および売上総利益増減率は、食品が3.3%増収で11.1%増益、IT・工業材が19.5%減収で26.4%減益、医療・医薬が7.8%減収で25.8%減益、建材が2.0倍増収で29.9%増益、生活資材が2.5%減収で21.1%増益、その他が19.0%増収で21.2%増益だった。

 第1四半期は営業微減益だが、進捗率は売上高23.8%、営業利益23.9%と概ね順調だった。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■中期的に経常利益25億円目指す

 中期経営目標値として売上高500億円、経常利益25億円を掲げている。株主還元については必要な内部留保を確保しつつ、安定配当を実施する方針としている。

 重点戦略としては、収益力向上と全天候型の安定経営、環境経営の推進とNブランド製品の拡販、エンジニアリング部新設(19年3月)による事業強化とスピードアップ、チャイナプラスワンおよび北米市場での販売強化による海外事業の拡大、M&Aの積極活用、基幹システム刷新(20年9月目標)による省力化・コストダウン・効率化の推進を掲げている。

 環境対応の高付加価値製品の拡大などで、中期的にも収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は年初来安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。8月29日の終値は1394円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS155円40銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間56円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1425円81銭で算出)は約1.0倍、時価総額は約114億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)