韓国の大手量販店がベトナムで積極的な動きを見せている。大手流通業への新規出店規制などで苦戦を強いられている韓国に代わり、海外で利益を確保したい考えだ。

  ディスカウントストア「Eマート(E-MART)」は来年、ホーチミン市に2号店を開設し、2021年までに海外法人に対する投資金額としては最大となる計4600億ウォン(約405億円)を投資すると明らかにした。同社は4-6月期、連結基準で創業以来初となる299億ウォン(約26億3000万円)の営業損失を計上した。

  ベトナムでも出店直後の2016年から営業損失を出し続けてはいるものの、損失幅は縮小し売上高は増加を続けていて、今後の黒字転換に期待がかかる。従業員の95%以上をベトナム人で構成したり、韓国の高級ホテル「ウェスティン朝鮮ホテル」のベーカリー部門に勤務したパン職人をベトナムに派遣するなど、現地の好みに合わせた質の高いサービス提供を徹底したことが奏功している。

  一方、ロッテマート(Lotte Mart)は既にベトナム全土で計14店舗を展開中だ。同社も韓国では4-6月期、500億ウォン(約44億円)の営業損失を出した。同期に海外市場では計160億ウォン(約14億円)の営業利益を計上。とくにベトナムでは2017年の80億ウォン(約7億円)から2018年には150億ウォン(約13億2000万円)へと、2倍近く増加した。同社は来年までにベトナムで計31店舗体制にすることを目標に掲げている。(情報提供:VERAC)