イグニス <3689> (東マ)は、前日23日に93円高の1560円と急反発して引け、7月22日につけた年初来高値1509円を更新した。今年7月3日に発表したバーチャル(VR・仮想現実)アイドルアプリ「INSPIX」が、8月にAppStoreとGooglePlayでリリースされることを先取り、成長戦略が加速し中期経営計画の積極的な業績目標が見直され買い再燃となった。7月8日から恋愛・婚活マッチングサービス「with」で新イベントを開催していることも、サポート材料視されている。
 
■VRライブではVRアイドルと握手会を開催し「with」のユーザー数も拡大
 
 同社のVR・エンターテインメント事業は、VRライブプラットフォーム「INSPIX」の運営とタレント発掘・育成などの垂直統合型の事業構造によりVRライブの普及を強力に推進している。今回リリースを開始するバーチャルライブアプリは、「INSPIX」のフェーズ3のスマホ版で、参加者が、高価な頭部装着ディスプレイに依存せずさまざまな端末により自宅からバーチャルライブやVRアイドルとの握手会に参加可能となる。
 
 またVRの医療分野では、順天堂大学との共同研究の「慢性疼痛緩和の臨床研究」を医療用VRシステムとして共同特許出願するとともに、同サービス「うららかVR」のパイロット提供を開始し、医療現場への導入を目指している。
 
 一方、もう一つのコミュニティ事業の主力サービス「with」では、7月8日から7月25日まで新イベント「6つの価値観診断」を開催中で、ユーザーが生きる上で大切にしていることを分析し相性の良いパートナーを探すことをサポートする。同サービスのユーザー数は、170万人を突破しており、新イベント効果でユーザー数拡大の加速が期待されている。
 
 同社の今2019年9月期業績は、売り上げ60億円(前期比23.1%増)、営業利益3000万円(前期は25億3200万円の赤字)、経常利益1000万円(同25億7100万円の赤字)、純利益500万円(同26億5100万円の赤字)と小幅黒字転換が予想されている。しかし、こうした相次ぐ成長戦略で業績は再飛躍期入りとなることが期待されており、現在推進中の中期経営計画の最終年度(2020年9月期)に目指している業績目標の売り上げ150億円、営業利益60億円の達成に弾みがつく見込みだ。
 
■ミニGC、GC示現で上昇トレンド入りを鮮明化させ分割落ち後蓄積のエネルギーを大放出
 
 株価は、2014年7月に公開価格1900円で新規株式公開(IPO)され、8400円で初値をつけ上場来高値1万2680円まで大きく上昇する高人気となり、2017年11月末に株式分割(1株を2株に分割)の権利を4125円で落とし、2018年3月につけた分割権利落ち後高値3400円から今年6月の権利落ち後安値995円まで大きく調整した。同安値からは相次いだ新アプリ・イベント発表で底上げ急となっており、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(ミニGC)、25日線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を次々に示現して上昇トレンド転換を鮮明化させた。株式分割落ち後に蓄積したエネルギーを大放出し、まず次の上値フシの昨年11月高値1613円抜けで弾みをつけ、分割落ち後高値から同安値への調整幅の3分の1戻しの1800円、半値戻しの2200円とリバウンド幅を拡大させよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)