108円台で推移していたドル円は再び下落し107円台後半に。米長期金利の低下を手掛かりにドル売りが進んだが、低調な売買が続き値幅は限定的。ユーロドルは1.12が壁となり小幅に反発。株式市場は3指数とも揃って続落。米中通商協議の先行きが依然として不透明なことなどが材料視されダウは115ドル安。住宅関連の指標が予想を下回ったことで債券相場は反発。長期金利は2.04%台へと低下。金は反発し、原油価格は3日続落。

6月住宅着工件数   →  125.3万件

6月建設許可件数   →  122.0万件


ドル/円 107.94 ~ 108.32

ユーロ/ドル 1.1200 ~ 1.1234
 
ユーロ/円 121.16 ~ 121.48

NYダウ -115.78 → 27,219.85ドル

GOLD   +12.10  →1,423.30ドル

WTI   -0.84  → 56.78

米10年国債  -0.057 → 2.045%


本日の注目イベント

豪  6月雇用統計
日  6月貿易収支
英  6月小売売上高
米  7月フィラデルフィア連銀景況指数
米  新規失業保険申請件数
米  6月景気先行指標総合指数
米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
米  ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
米  企業決算 → ブラックストーン、マイクロソフト、モルガンスタンレー

 ドル円は再び108円を割り込み107円台後半まで下げてきました。ベースと見られるレンジは107-109円ですが、その中でも、108円半ばから上が重いのか、あるいは107円80銭より下が底堅いのか、なかなか判断できない状況が続いています。

 昨日のNY市場では6月の住宅着工件数が前月比0.9%減の125.3万件と予想を下回り、金利低下が進んでいる割には伸びていないことが材料視されました。先行指標である建設許可件数も予想を下回っています。住宅市場はFRBの段階的な政策金利引き上げに伴って、昨年1年はほぼ低調な伸びを示していましたが、今年の春先から徐々に回復傾向を見せていました。長期金利が急低下したことで、住宅ローン金利も低下していますが、それでも住宅着工件数が伸びないことにやや意外感が広がり、昨日の債券相場の上昇につながったと見られます。債券が買われ金利が低下したことで、定石通りドル円は売られましたが、昨日は株も売られており、この辺りがこれまでの動きとは異なっています。もっとも、これは一方的に買われすぎていた反動と見ることができ、株価の下落基調が始まったと判断するには時期尚早と言えます。

 ベージュブックが公開されましたが、今回のそれは市場への影響はほとんどなかったようです。ベージュブックでは、景気は拡大しているものの、そのペースは緩慢だとして、「貿易関連の不確実性がもたらし得る悪影響に関する懸念は広がっているものの、向こう数カ月の見通しは総じて明るく、緩慢な景気拡大が続くと想定されている」と記されています。これは、先週のパウエル議長の議会証言とも整合していると言えます。

 今朝の経済紙に東京株式市場の売買高が2012年のアベノミクス以前の水準に戻りつつあるとの記事がありましたが、為替市場でも低調さは同じようなものです。1日の値幅が出ないことで、売買を手控える投資家が増えていると見られます。足元のドル円は米長期金利の動きとほぼ連動していることから、長期金利が2%台で安定してきたことでドル円の動きも限定的になっています。6月には一時1.93%台まで低下した米長期金利でしたが、再び2%を割り込むようだと、ドル円も107円台半ばを下回る水準が想定されます。ここは、米長期金利の動きを注視するしかありません。本日のドル円は107円60銭~108円30銭程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)