オリックス銀行が投資信託発売1周年を記念して6月に開催した「ESG投資セミナー」で、三井住友DSアセットマネジメント オンラインマーケティング部長の宗正彰氏とフリーアナウンサーの高橋万里恵氏が対談した。二人は全国ネットのラジオ番組で6年半もの間共演、資産運用のポイントについて、生放送さながらのクロストークを展開した。

<株主還元を強化し始めた日本株の魅力>

高橋氏:日本企業の利益水準は、過去最高を見込んでいます。

宗正氏:実感を伴わない景気回復と良くいわれますが、一般的に株価はEPS(1株当たり利益)に連動します。EPSが上がれば、株価も上がります。直近のEPSは上がっています。つまり、株価の上昇に必要な十分条件は整っています。

 そして、2012年の安倍政権発足以降、従来の企業経営に対して変革を迫る提言や政策が公表され、日本でも株主への利益還元強化に向けた動きは強まっています。欧米と比べてまだまだ株主還元が弱い日本ですが、堅調な利益水準や潤沢な内部留保のもと、株主還元の伸び代は十分にあります。

高橋氏:配当に着目するファンドが「三井住友・配当フォーカスオープン」ですね。

宗正氏:このファンドにはキーワードが3つあって、「配当利回り」「中小型銘柄」「ボトムアップ・アプローチ」です。

高橋氏:配当利回りの差はパフォーマンスに影響がでるのでしょうか。

宗正氏:高配当利回り銘柄のパフォーマンスは相対的に良くなっています。また、配当金などインカム収益は毎年の金額は相対的に小さいものの、過去10年間を累計すると、キャピタル損益に見劣りしないほどの収益となります。つまり、配当の高い銘柄を選ぶと、ファンド全体のパフォーマンスの下支えにも効果があると言えます。

高橋氏:そのなかでも中小型銘柄を選ぶ理由とは?

宗正氏:時価総額がある程度の規模に達していない中小型銘柄というのは、利益成長の伸び代が大きいという側面があります。また、オーナー企業であることが多く、経営判断がスピーディなど、色々な要因も考えられます。

 また、上場企業を時価総額別に分類してみると、小型になるほど、高配当利回り銘柄の数が増える傾向にあります。さらに、パフォーマンスは、中小型で配当利回りの高い銘柄群のパフォーマンスの高さが際立ちます。

高橋氏:ボトムアップ・アプローチとは? 実際に企業を訪ねて目で見てという感じでしょうか?

宗正氏:当社は今年4月に三井住友アセットマネジメントと大和住銀投信投資顧問が合併しました。合併した結果、調査部隊は陣容的に国内で最大規模の運用会社になりました。これは、中小型銘柄の発掘に大事な要素です。

 公開情報の分析は誰でもできます。実際に経営陣と会って、対話して、どのくらい本気なのかなどを確認します。財務内容をチェックした上で、経営戦略について経営者に確認するということが重要で、そこから銘柄を選んでいきます。

<積立投資を上手に活用>

高橋氏:投資信託の積み立てがおすすめな理由とはなんでしょうか?

宗正氏:投資信託の基準価額は毎日動きます。金額を一定に積み立てることで、基準価額が下がった時に多くの口数を購入することができます。そうすることによって平均の購入単価が下がる効果があります。

 積立というと、皆さんは定期預金の積立のようにコツコツと節約しながら殖やしていくイメージがありますが、投資信託を使った積立は、基準価額の変動を使って口数を増加させていくということです。

 価格が上がらなければ、利益にならないと思われますが、株価等は一本調子に上げたり下げたりするようなことはありません。必ず、上下にブレますので、一定期間の積み立てをしていくと、収益のチャンスが生まれます。

高橋氏:いつでも始められるのですね。投資する資産は何が良いのですか?

宗正氏:投資信託の積み立ては、基準価額の上げ下げを利用しますから、極論すれば銘柄を選ぶ必要はないのです。投資信託にはいろんなコンセプトの商品があります。複数の投資信託を使って積立される方が良いと思います。

高橋氏:何に投資をしたら良いのかわからない、下がったら怖い、金融の知識があまりないという方にとっては「積立投資」は投資に対する不安を軽くしますね。

宗正氏:投資信託は、いつ買っても、いつ売っても良い金融商品です。積立投資もいつ始めても良いやり方です。まずはオリックス銀行様で実際に始めていただくのが良いと思います。(情報提供:モーニングスター社)