ドル円は狭いレンジ内で小動き。方向感もなく107円台後半での取り引きに終始。ユーロドルは1.12台半ばから後半で推移。1.1273まで買われる場面も。株式市場は決算発表を控え小動きながら主要3指数が揃って上昇し、最高値を更新。債券相場は小幅に下落し、長期金利は2.08%台へと上昇。金は続伸し、原油価格は反落。

7月NY連銀製造業景況指数 → 4.3

ドル/円 107.84 ~ 107.99

ユーロ/ドル 1.1252 ~ 1.1273
 
ユーロ/円 121.42 ~ 121.66

NYダウ +27.13 → 27,359.16ドル

GOLD   +1.30  →1,413.50ドル

WTI   -0.63  → 59.58

米10年国債  +0.033 → 2.089%

本日の注目イベント

豪 RBA、金融政策会合議事要旨公表
日 日銀金融政策決定会合、議事要旨(2019年1月-6月)
独 7月ZEW景況感指数
欧 ユーロ圏5月貿易収支
英 失業率(3月ー5月)
英 カーニー・BOE総裁講演
米 6月輸入物価指数
米 6月小売売上高
米 6月鉱工業生産
米 6月設備稼働率
米 7月FHFA住宅価格指数
米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
米 パウエル議長講演

 ドル円は107円台での動きに終始し、しかもNY市場では値幅も15銭程度と、株式市場の盛り上がりに比べ、「停滞」しています。昨日のNY市場では、NY連銀製造業景況指数が予想を上回り、ドル円との相関が高い米長期金利が幾分上昇したものの、108円台に乗せることもできず小動きでした。

 材料がない中、市場の注目は30-31日のFOMCでの利下げではなく、その後の利下げの回数を予想する上での手掛かりをコメントの中から探すといった状況です。先週のパウエル議長の議会証言では、米中貿易戦争のリスクがやや後退し、さらに6月の雇用統計では市場予想を大きく上回り、「米労働市場は思ったほど悪くはない」といった雰囲気にも傾きましたが、議長は「最近のイベントにもかかわらず、貿易や世界の製造業に関する不確実性が見通しを引き続き圧迫している」と述べ、依然として米景気の先行きに対する慎重な姿勢は崩しませんでした。そのため、このようなセンチメントがドルの上値を抑え、重苦しい展開をつくり出していると言えそうです。

 昨日中国の4-6月期GDPが発表され、市場予想と同じ「6.2%」でしたが、四半期データが取れる1992年以降で最も低い伸びに留まりました。昨年から続いている景気後退が一旦は底入れしたとの観測もありましたが、後退局面は続いている可能性が高いと思われます。トランプ大統領はこの日ツイッターで、対中関税は予定通り中国経済を締め付けていると指摘しています。再開した米中通商協議を巡り、ムシューシン財務長官は、中国側と今週電話協議を予定していることを明らかにし、それが生産的なものになれば、自分とライトハイザーUSTR代表が訪中する可能性があると述べています。(ブルームバーグ)

 ドル円は108円台半ばから上が壁になりつつあります。上述のように、米利下げが年内何回になるのか不透明な部分がありますが、少なくとも利下げスタンスは年内続くと見られ、これがドルの重石となっています。ただ、6月下旬に106円78銭を記録した時のように、米長期金利が一方方向に下げ足を速める状況でもありません。一時は1.93%台まで低下した米10年債利回りは、足元では2.08%台で推移しています。また、好調な米株式市場が危ういとはいえ、連日最高値を更新する動きを見せており、株価の上昇がドル円の下落を抑制している部分もあります。目先は107円台を維持できるかどうかです。月末のFOMCまでは「107-109円のレンジが続く」というのが、筆者も含め多くの市場関係者の予想するところです。本日は107円50銭~108円20銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)