ベトナムがこれまでに締結した自由貿易協定(FTA)により、今後輸入税の徴収額の減少が見込まれる。財政省によると、減収額は2018年が30兆1500億VND(約1410億円)、2019年は36兆3400億VND(約1700億円)、2020年には43兆9650億VND(約2050億円)に達すると試算されている。

  世界貿易機構(WTO)に加盟した2007年以降、ベトナムは16のFTAの交渉に参加し、うち12のFTAは既に発効している。残る4つのうち、欧州連合(EU)とのベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)は6月30日に正式調印に至った。現在交渉中のFTAは、◇東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、◇欧州自由貿易連合(EFTA)とのFTA、◇イスラエルとのFTAとなっている。

  各種FTAにより、生産活動が活発化し貿易額が増え、法人税や個人所得税などの税収増が見込める一方、輸入税収の減収も避けられない。

  税関総局輸出入税局のルウ・マイン・トゥオン局長によると、2019年1月にベトナムで発効したばかりの米国抜きの新たな環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)「包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(TPP11=CPTPP)」や、近い将来発効する見込みのEVFTAが、輸入税収にどの程度の影響を及ぼすかを正確に推測することは、税率表がまだ確定していないため困難だという。ただ、財政省は大まかな目安として税収の減少額を発表している。(情報提供:VERAC)