アサンテ <6073> は、前日9日に2円安の2169円と小幅反落して引けた。東証第1部の売買代金が6営業日連続で活況の目安の2兆円を下回り、株価も方向感が乏しく様子見ムードが強かったなか、同社株も、目先の利益を確定する売り物に押された。ただ取引時間中には、2190円まで買われる場面があり、今2020年3月期業績が、連続過去最高更新と予想され、配当も、2013年の新規株式公開(IPO)以来、7期連続で増配が予定されていることを手掛かりに内需株買いが交錯した。テクニカル的にも、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、再発進・上放れ期待を高めている。
 
■「シロアリバスター」広告などで巨大潜在市場を開拓し積極中期計画も推進
 
 同社の今2020年3月期業績は、売り上げ154億3000万円(前期比6.4%増)、営業利益26億1500万円(同14.4%増)、経常利益26億2800万円(同13.6%増)、純利益17億5200万円(同15.6%増)と予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。シロアリの防除事業で引き続き「シロアリバスター」をメインとしたテレビCMやサッカー・Jリーグの人気チームの川崎フロンターレとのスポンサーシップ契約などを活用した広告・販促活動を活用して認知度を向上させ、巨大な潜在需要の顕在化に取り組むことなどが寄与する。配当についても、年間60円(前期実績54円)と2013年3月のIPO以来、7期連続の増配を予定しており、2013年3月期の年間20円が大きく利益還元幅を伸ばす。
 
 なおシロアリの国内新規防除市場は、木造戸建住宅2600万戸の3軒に1軒がシロアリの被害を受けており、駆除対象が1兆6000億円、予防対象が3兆1000億円の合計4兆7000億円に達すると推定されており、同社は、業界トップとしてこの巨大市場の開拓を進めている。このため同社のローリング方式の中期経営計画でも、積極的な業績目標を策定、最終年度の2022年3月期に売り上げ175億8000万円、営業利益30億7700万円、純利益20億7500万円と設定し、純利益は、前期実績比37.0%増と高成長を目指す。
 
■ミニGC示現でボックスを上放れ年初来高値奪回から最高値目指す
 
 株価は、前期第3四半期の高利益進捗率業績を評価して年初来高値2259円をつけ、配当権利落ちで1986円へ調整したが、今期業績の連続過去最高予想、連続増配でリバウンド、2000円台で200円幅のボックス相場を続けてきた。この間、5日線が25日線を下から上に抜くミニGCを示現してボックス上放れを示唆した。ボックス抜けから年初来高値2259円を奪回し、さらに昨年9月につけた上場来高値2451円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)