ドル円は107円80銭を挟んで小動き。参加者も少なく値動きは限定的。ユーロドルも値幅は20ポイント以下と小動き。1.1273から1.1290までと終始1.12台での取り引きに。

ドル/円   107.75 ~ 107.84
ユーロ/ドル 1.1273 ~ 1.1290
ユーロ/円  121.53 ~ 121.70
NYダウ   → 26,966.00ドル
GOLD   → 57.34ドル
米10年国債 → 1.950%

本日の注目イベント

日  5月景気先行指数
中  6月サービス製造業PMI
独  5月製造業新規受注
米  6月雇用統計
加  6月就業者数
加  6月失業率

 米国が「独立記念日」の祝日のため、為替はほとんど動きがありません。さらに今夜6月の米雇用統計が発表されることも様子見気分を強めており、今日この後の値動きも21時過ぎまで期待はできません。

 世界的に金利低下が進む中、昨日はドイツ国債が買われ、金利が一段と低下しています。ドイツの10年物国債の利回りはマイナス0.41%まで低下し、ECBの中銀預金金利であるマイナス0.4%を初めて下回りました。ブルームバーグによると、ドイツ国債の利回り低下を受け、投資家はイタリアやギリシャといったよりリスクの高い資産に向かっていると伝えています。ECBの次期総裁にIMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事が指名され、同氏が就任すれば利下げや景気刺激策を強化し、利回りはさらに低下するとの見立てがあるようです。

 因みにオランダの10年債利回りもマイナス0.25%まで低下し、フランスもマイナス0.13%台、スウェーデンもマイナス圏に沈んでいます。欧州の安全国であるスイスに至ってはマイナス0.69%で昨日の取り引きを終えています。こうなると、下がったとはいえ、まだプラス1.95%台の米10年債は相対的に投資妙味が高まり、資金が集まる理由も理解できるというものです。

 米国とイランの緊張が続いている中、昨日イギリスの特殊部隊がイベリア半島南端にある英領ジブラルタルの沖合で、大型タンカーを拿捕したというニュースがありました。タンカーは欧米の制裁に違反してシリアにイラン産原油を輸送している途中とのことです。これを受けてイランは拿捕が違法だと抗議をしており、イランを巡る緊張はさらに高まっています。イランのウラン濃縮度を巡る問題では米国がイランに圧力をかけていますが、トランプ大統領は反発するイランに対して「イランよ、脅迫はやめたほうがよい。前例のない痛みのしっぺがえしが待っているぞ」と、軍事行動を示唆するような警告もしており、イランの今後の出方次第では一触即発の状況が高まる恐れもあります。

 今夜は6月の雇用統計が発表されます。雇用統計では、非農業部門雇者数の伸びがここ3カ月連続で急激に鈍化しています。これらが、まだ一時的なものなのか、あるいはすでに労働市場に景気後退の影響が出始めているのか、非常に注目されます。現在「16万人」と予想されている6月の雇用者数が予想通りか、あるいは若干でも上回るようなら、利下げ観測の後退につながり、株価が下落し、金利が上昇し、ドル円は堅調に推移するものと予想します。

 もちろんその逆の場合にはドルが売られ、107円割れがあるのかどうかが焦点になります。「日足」の一目均衡表が示すように、ドル円は依然として下落基調が続いており、ドルの戻りを売るスタンスが有効のようですが、一方で「MACD」ではすでにゴールデンクロスが点灯しており、微妙な状況になっています。この状況は、今年1月3日の「フラッシュ・クラッシュ」後の戻り基調の局面とよく似ています。この局面では、結局「MACD」が勝利を収めたことはご承知の通りです。

 予想レンジはややワイドに、107円~108円30銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)