アーバネットコーポレーション <3242> (JQ)は東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売を展開している。19年6月期増収増益・増配予想である。20年6月期も収益拡大を期待したい。株価は6月の年初来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。なお8月8日に19年6月期決算発表を予定している。
 
■東京23区中心に投資用マンション開発・販売
 
 東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。アウトソーシングを積極活用し、少数精鋭の組織体制で固定費の極小化を図っている。
 
 親会社の同社は投資用ワンルームマンション開発・1棟販売や分譲マンション開発などBtoB卸売、子会社のアーバネットリビングは同社開発物件の戸別販売、他社物件の買取再販、マンション管理・賃貸などBtoC小売を基本事業としている。
 
 自社開発物件ブランドは、ワンルームマンションの「アジールコート」、コンパクトマンションの「アジールコフレ」、ファミリーマンションの「グランアジール」、戸建住宅の「アジールヴィラ」である。
 
 人口流入が続くエリアでの投資用ワンルームマンション開発を展開し、今後の取り組みとしてホテル開発事業も強化する。18年6月には、投資用ワンルームマンション開発のために取得していた東京都大田区西蒲田プロジェクト用地を、ホテル事業における自社開発プロジェクト第1号にすると発表した。19年4月には「ケリア西馬込アジールコート」が、一般社団法人全国住宅産業協会による第9回優良事業賞を受賞した。
 
 収益は物件売上計上によって変動しやすい特性がある。配当性向の基本方針は当期純利益から法人税等調整額の影響を排除した数値の35%を配当するとしている。
 
■19年6月期増収増益予想で20年6月期も収益拡大期待
 
 19年6月期連結業績予想(12月13日に上方修正)は、売上高が18年6月期比18.7%増の191億円、営業利益が21.1%増の20億20百万円、経常利益が20.8%増の17億40百万円、純利益が21.8%増の12億05百万円としている。配当予想(6月13日に期末3円上方修正)は年間18円(第2四半期末7円、期末11円)としている。18年6月期との比較では2円増配となる。
 
 なお6月13日に配当政策の基本方針変更を発表した。株主優待制度を公平な利益還元の観点により、19年6月末時点の対象株主に対する贈呈をもって廃止する。そして基本的な配当理念を、親会社株主帰属当期純利益から法人税等調整額の影響を排除した数値に対する35%から40%に引き上げる。20年6月期の中間配当金から適用する。
 
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比36.2%増の181億25百万円、営業利益が35.4%増の22億96百万円、経常利益が37.8%増の21億15百万円、純利益が39.8%増の14億65百万円だった。不動産開発販売は投資用ワンルームマンション13棟・609戸、テラスハウス1棟・3戸、用地転売2件を売却して37.4%増収だった。不動産仕入販売では買取再販物件5戸を売却した。
 
 今期売上計上予定物件(投資用ワンルームマンション630戸など)の90%を第3四半期までに竣工・売上計上したため、第3四半期累計の利益は通期予想を超過達成した。通期でも好業績を期待したい。
 
 また20年6月期以降販売分の自社開発用地取得も順調である。20年6月期も収益拡大を期待したい。
 
■株価は戻り試す
 
 株価は6月の年初来高値371円から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。7月4日の終値は351円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS47円92銭で算出)は約7倍、前期推定配当利回り(会社予想年間18円で算出)は約5.1%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS296円01銭で算出)は約1.2倍、時価総額は約88億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)