ドル円は107円台前半から半ばで小動き。G20を控えていることから様子見の雰囲気が支配的に。ユーロドルは続伸。IFO企業景況指数がそれほど下振れしていなかったことを好感し1.1404まで上昇。株式市場はまちまち。ダウは8ドル上昇したものの、ヘルスケアが売られS&P500は小幅安。債券相場は反発。長期金利は2.01%台まで低下し、再び2%割れを試す展開に。金は続伸し、1418ドル台に。原油価格もイラン情勢の緊迫を背景に続伸。

ドル/円 107.26 ~ 107.53

ユーロ/ドル 1.1380 ~ 1.1404
 
ユーロ/円 122.21 ~ 122.39

NYダウ +8.41 → 26,727.54ドル

GOLD   +18.10 →  1,418.20ドル

WTI  +0.47 → 57.90ドル

米10年国債  -0.040 → 2.014%


本日の注目イベント

日  日銀金融政策決定会合、議事要旨(4月24日、25日分)
米  4月FHFA住宅価格指数
米  4月ケース・シラ-住宅価格指数
米  6月リッチモンド連銀製造業指数
米  5月新築住宅販売件数
米  6月消費者信頼感指数
米  ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
米  パウエル・FRB議長講演
米  バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演

 トランプ大統領は予定通り、イランに対する追加制裁を発表。最高指導者ハメネイ師や軍高官8人に制裁を科しました。米国内に保有する個人資産を凍結しましたが、バグダッドの米大使館が4月にフェイスブックに掲載した資料によると、ハメネイ師は推計2000億ドル(約21兆3600億円)相当の資産を保有していると見られています。(ブルームバーグ)トランプ氏は24日ホワイトハウスで、制裁によりハメネイ師と同師の組織は金融リソースにアクセスできなくなると説明し、「イランの最高指導者は同政権による敵対的行為に究極的に責任を負う」と述べています。

 今週は最重要イベントである「G20大阪サミット」が開催され、ここで米中首脳会談が行われることになっており、市場はこのイベントを前にして動きにくい状況になってきました。ドル円は引き続き上値は重いものの、昨日は値幅もわずか27銭程度でした。株式市場も、FRBによる利下げ期待だけではここからもう一段上昇する勢いもなく、さらなる支援材料が必要な状況です。そんな中、ユーロドルの上昇が目立っています。昨日は6月のIFO企業景況指数が発表され、前回よりも悪化していたものの予想通りだったことでユーロが買われ、一時1.1404まで上昇。約3カ月ぶりの高値をつけました。また、債券市場でもイランに対する追加制裁の発表を受けて、安全資産の債券と金が買われ、長期金利は再び2%に迫る水準まで低下し、金価格は5年10カ月ぶりとなる1420ドル台まで上昇する場面がありました。

 市場が将来のリスクに対して身構えている証ですが、恐怖指数と言われる「VIX指数」は節目の「20」を下回っており、足元でも「15.3」程度で推移しています。株価が堅調なことがその背景ですが、その株価は利下げ期待に支えられており、7月の利下げ確率はほぼ100%になっています。また、年内3回の利下げを予想する向きも徐々に増えてきました。ただそんな中、市場の前のめりの利下げ期待に警鐘をならすFRBメンバーもいます。

 ダラス連銀のカプラン総裁は24日、利下げを巡って懸念を表明しています。「現時点で金融刺激を増やせば米経済の過剰と不均衡が一段と拡大し、最終的に制御が困難かつ面倒になる恐れがあると懸念している」とダラス連銀が公表した論文で述べています。総裁は、「貿易を巡る緊張と不確実性がこの2カ月で大幅に高まり、見通しの下振れリスクが高まった」ことを認めながらも、それでも利下げの準備はまだ整っていないとし、「米金融政策のスタンス変更が適切かどうか考える上で、より多くの時間をかけて状況の変化を見守るのが賢明だろう」と述べています。総裁は、緩和政策による過剰流動性を懸念しており、リーマンショックの再現を心配しているようです。ドル円は本日も引き続き小動きかと思いますが、ユーロドルがさらに一段高を見せるようだと、再び107円割れを試す可能性も出てきそうです。ユーロドルは日足の雲を「明確に抜けて」おり、この状況は昨年9月以来のこととなります。上値のメドは1.1420~30前後かと思いますが、ここからは「週足」の厚い雲にぶつかります。本日のドル円は107円~107円70銭程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)