12日に新規上場する2銘柄の公募価格が決定した。世界最大のタバコ市場である中国でタバコの輸出入を統括する中煙国際(06055)は仮条件は3.88~4.88香港ドルの上限である4.88香港ドルに決まった。
 
 公募で調達する7.35億香港ドルは、約45%を投資と買収のため、約20%を国際的なたばこ会社との戦略的事業協力に、約20%を事業発展の支援に使う。中煙国際の親会社にあたるCNTC(中国烟草総公司)は、喫煙者が3億人に上るといわれる中国で独占的にたばこの製造や販売を手掛ける国有企業。
 
 ただ、中国国内においても健康志向の高まりなどによって喫煙率の低下が各世代でみられるようになっている。中煙国際は、加熱式タバコの輸入などタバコの新しい魅力を国内に広めるとともに、中国産タバコの新しい市場開拓が期待されている。
 
 職業訓練学校を展開する中国東方教育(00667)の公募価格は、仮条件9.80~12.26香港ドルの中央値を上回る11.25香港ドルで決定した。
 
 公募で調達する47.69億香港ドルは、約45%を北京、上海、広州、成都、西安の5つの地域センターの設立のための土地および建物建設費用に、約15%を学校の開設費用、約15%を新しい専攻科目の開発費用に、そして、約15%を既存の学校施設のアップグレードや教材等の購入費にあてる計画。

◆6月12日から8営業日連続で新規上場が続く
 
 公募価格が仮条件の上限で決定したのは、5月30日に香港メインボードに上場した方達(01521)以来。今年は、不安定な市場が継続している影響もあって、公募価格が仮条件の下限で決定されるケースが多い。今年の香港IPO58本のうち公募価格が、仮条件の上限で決定したのは中煙国際で6本目。下限で決定した銘柄は30銘柄を数えて圧倒的に多い。
 
 市場に安心感が出てきていることに後押しされたのが、12日から8営業日連続で毎日IPOが実施される予定になっている。(イメージ写真提供:123RF)