米ブルームバーグ(Bloomberg)によると、米国経済統計局が公表した2019年1-3月期の輸出入に関する統計資料で、米国におけるベトナム製品の輸入額が前年同期比+40.2%増と成長している。

  ベトナムの対米輸出額の成長率は2018年における対米輸出国トップ12の中でも最も著しく、成長率が次いで大きかった韓国(同+18.4%増)を大きく引き離した。一方で中国は深刻化している米中貿易戦争のあおりを受けて、同▲13.9%減少した。

  同期における日本や韓国、シンガポール、台湾の対米輸出額が減少傾向にある中で、ベトナムは成長を続けている。ベトナムは同期の勢いを10-12月期まで持続できれば、対米輸出額が690億USD(約7兆6000億円)近くに達し、フランスや英国、インドを抜いて対米輸出国の7位まで順位を上げることができると予測されている。2018年におけるベトナムの対米輸出額は492億USD(約5兆4000億円)だった。

  2019年1-4月期におけるベトナムの対米最大輸出品目は「繊維・縫製品」で、前年比+9.1%増の44億2000万USD(約4860億円)だった。続いて「履物」が同+13.5%増の20億USD(約2200億円)、「木材・木工品」が同+34.7%増の14億2000万USD(約1560億円)、「機械・設備」が同+54%増の13億USD(約1430億円)の順だった。

  ブルームバーグは直近のベトナムの対米輸出について、米中貿易戦争が激化する中で企業のサプライチェーン見直しが効果を発揮していると分析している。また、ベトナムは人件費が低く投資環境も整備されつつあり、世界で最も急成長している国の1つだと評価している。

  今月初めにはドナルド・トランプ米大統領が製造業に対し、中国を去った後の投資先としてベトナムを挙げており、ベトナムは米中貿易戦争の恩恵を受けることができるとする見方が強まっている。(情報提供:VERAC)