30日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が浮上したことなどを背景に買われ、上伸し前日比6.10ドル(0.47%)高の1オンス=1292.40ドル。この日、クラリダFRB副議長がニューヨークで講演し、インフレ率がFRBの目標2%を長期的に下回れば、「(FRBは)適切な金融政策運営スタンスを考慮に入れるだろう」と発言。利下げを含めた金融緩和を検討する考えを示唆した。これを受けて、FRBによる次の一手は利下げになるのではないかとの観測が浮上し、金利を生まない資産とされる金は買いが優勢となった。
 
30日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米中貿易摩擦の激化懸念に加え、米原油在庫のだぶつきや増産基調の継続を示す統計を嫌気し、続落し前日比2.22ドル(3.77%)安の1バレル=56.59ドルとなり、3月8日以来約3カ月ぶりの安値に沈んだ。この日は中国外務省高官らから米国の通商政策を改めて強く非難する発言が伝わり、市場は両国の交渉決裂を警戒。米株価が朝方に付けた高値から次第に値を消すと、株式と並んでリスク資産とされる原油先物への買いも細り、マイナス圏に転落した。また、米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週報では、原油在庫の取り崩し幅が30万バレルにとどまったほか、生産量も日量1230万バレルと4週前に付けた1983年の統計開始以来の過去最高に並び、投資家心理を圧迫した。(情報提供:スターリング証券)(イメージ写真提供:123RF)