SBIインシュアランスグループ <7326> は5月13日に2019年3月期決算を発表した。連結経常収益は前期比6.8%増の663.88億円、経常利益は同101.2%増の21.31億円と倍増した。同社は既に、少額短期保険分野で「日本アニマル倶楽部」の子会社化を発表し、それによって少額短期保険分野では業界第2位に浮上する見通しだ。決算説明会において、SBIインシュアランスグループ代表取締役執行役員会長兼社長の乙部辰良氏(写真)は、「発足間もない当社は、M&Aも成長戦略に組み入れた経営を行っている。今後も企業買収などを通じた非連続の成長戦略も使って、一段と業容の拡大を図りたい」と語った。
 
 同社のセグメント利益は、損保事業が前年同期比111.2%増の4.57億円、生保事業は同130.7%増の15.09億円、少額短期保険事業が同18.8%増の6.52億円だった。3領域の保険事業で、いずれも保有契約件数の増大が継続している。SBI損保の保有契約件数は前年度末比6.7%増の105万件と、初めて100万件の大台を突破した。また、SBI生命の保有契約高は、19年3月末で1.28兆円(前年度末比7278億円増)となり、保有契約高が1兆円を突破した。少額短期保険会社3社合計の保有契約件数も19年3月末で67.5万件(同8.0%増)と順調に伸びている。
 
 この成長の背景には、特徴的な保険商品の提供によって外部機関が実施する保険の満足度調査において高い評価を得ていること(SBI損保の自動車保険は価格.comの自動車保険満足度ランキングで10年連続1位、SBI生命の死亡保険は、「保険市場」の昨年最も選ばれた保険ランキングで3年連続1位など)、また、インターネットによる直販だけではなく、全国の金融機関・事業法人等とのパートナーを通じた販売が広がっていることなどがある。
 
 SBI損保の「がん保険」は、先進医療に加え、自由診療も補償し、同社だけが販売する「治療費の実額補償タイプ」という特徴がある。また、SBI生命の団体信用生命保険は、急成長を遂げている住信SBIネット銀行の住宅ローン向けでの成長とともに、地銀、信金、信組など11団体での団信販売が決定されるなど提携先も拡大。また、少額短期保険事業では成長期にある「ペット保険」においてペットの高齢化に対応した新規加入年齢の上限引き上げ等が好評だという。