エイトレッド <3969> は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調である。19年3月期は1月の上方修正値を上回る大幅増収増益だった。そして20年3月期も増収増益・増配予想である。株価は急伸して年初来高値圏だ。16年12月の上場来高値を目指す展開を期待したい。
 
■国内ワークフローシステム市場でシェア1位
 
 ソフトクリエイトホールディングス <3371> の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。
 
 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成~申請~回覧~承認~保存~履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX-point(エクスポイント)、大手・中堅企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、およびクラウド型のX-point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。
 
 03年X-point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。販売面では第2位株主であるSCSK <9719> など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。
 
 なお19年3月期の製品・サービス別売上高は、パッケージソフトが11億07百万円(X-pointが4億27百万円、AgileWorksが6億79百万円)で、クラウドサービスが3億41百万円だった。X-pointはクラウドサービスへの移行で減少傾向だが、AgileWorksおよびX-point Cloudの利用企業数が増加基調である。
 
■ワークフローシステム市場は拡大基調
 
 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化してクラウドビジネスの拡大を推進する方針だ。
 
■19年3月期大幅増収増益・増配、20年3月期も増収増益・増配予想
 
 19年3月期の非連結業績は、売上高が18年3月期比30.8%増の14億48百万円、営業利益が58.4%増の5億14百万円、経常利益が50.9%増の4億89百万円、純利益が39.9%増の3億12百万円だった。配当は年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)とした。17年12月17日付株式3分割遡及修正後で18年3月期比66銭増配となる。配当性向は24.2%である。
 
 1月24日の上方修正値を上回る大幅増収増益だった。全国主要都市でのセミナー実施の効果などで新規導入企業数が増加した。パッケージソフトは28.6%増収だった。X-pointはクラウドサービスの拡大で0.4%減収だったが、AgileWorksが57.5%増収と大幅伸長した。クラウドサービスは38.6%増収だった。
 
 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。予想配当性向は31.8%となる。
 
 新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、収益拡大が期待される。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。
 
■株価は急伸して年初来高値圏
 
 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は急伸して年初来高値圏だ。4月24日には1590円まで上値を伸ばした。16年12月の上場来高値1796円を目指す展開を期待したい。5月7日の終値は1558円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約4.9倍、時価総額は約116億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)