この10連休中、世界の株価と為替は対照的な動きをしています。株価については安心してください。この10連休中、海外の株価は波乱なく、ほぼ横ばいで安定的に推移。日経225先物にほぼ連動しているCFD価格はこの連休中、小幅ながら上昇。連休が始まる前の日経平均株価は2万2258円でしたね。先週末の日経225CFD終値は2万2475円。すなわち、日本が連休だった先週1週間で、200円ほど値上がりしています。先週末アメリカで発表された雇用統計も、波乱はないどころか、逆に予想以上に良好。平均時給は前年比でプラス3.2%もアップしており、失業率は3.6%とアメリカの歴史上、驚異的な低さ(これほど失業率が低かったのは、1969年まで遡らないとありません)。結局、NYダウは先週末2万6504ドルと、連休スタート(2万6543ドル)からほぼ横ばいでした。

 一方、ちょっと心配なのが為替相場。米ドル円は先週末1ドル=111.1円。あともう少しで、111円を割れようかという場面もありましたが、ぎりぎり111円をキープしています。先週から解説しておりますように、この111円の水準が重要なサポート帯となっています。そのため、下支えされる可能性がある反面、もしもこのサポート帯から下方へ崩れる展開になりますと、やや円高(ドル安)が拡大するおそれがあります。具体的には少なくとも108円台あたりへ円高が拡大する可能性が浮上します。

 他の通貨も、あまり楽観できない状況です。再三指摘してきました豪ドル円。重要なサポート帯が78円近辺に位置しており、それを下抜けようかという状況です。テクニカル指標の一部では、すでに下抜ける兆候も出始めておりまして、もしも、今年これまで長く続いてきたレンジ相場から完全に下抜けるならば、今年の年始の急落に匹敵するくらいの、円高(豪ドル安)局面がやって来るシナリオが考えられます。最悪の場合、1豪ドル=70円の大台を割れる可能性も出てきますので、一応、今年これから、それくらいの円高が起きても、想定内なので問題ないと言えるくらいの体制にしておきたいです。

 トルコリラ円は先週は下げ渋りました。4月に高値1リラ=20円から、18円台後半まで下落しましたが、先週はなんとかその18円台後半で、下げ止まっています。テクニカル分析の観点では、一貫して申し上げておりますように、最大で1リラ=17円くらいへ下落が拡大するおそれもありますので、一応、想定しておきたいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)