KeyHolder <4712> (JQ)は、ライブ・エンターテインメント事業を中心とした新規事業で収益柱の構築を目指している。19年3月期大幅営業増益予想である。新たな収益柱構築途上だが20年3月期も収益改善を期待したい。株価は急動意の展開となった。上値を試す展開を期待したい。なお5月13日に19年3月期決算発表を予定している。
 
■ライブ・エンターテインメント事業で新たな収益柱の構築を目指す
 
 Jトラスト <8508> グループで、17年10月旧アドアーズが持株会社へ移行して商号をKeyHolderに変更、18年3月子会社アドアーズをワイドレジャーに譲渡してアミューズメント施設運営領域から撤退した。
 
 19年3月期から開始したライブ・エンターテインメント事業を中心に、M&Aやアライアンスも活用して、新規事業で収益柱の構築を目指している。既存の不動産事業(不動産分譲部門、不動産賃貸部門、店舗サブリース部門)および商業施設建築事業は堅実な拡大を目指す。
 
 18年2月三越伊勢丹プロパティ・デザインとの定期建物賃貸借契約締結に関する覚書締結、ライブ・エンターテインメント事業開始、広告・プロモーション企画等を行うallfuz社と業務提携した。ライブ・エンターテインメント事業のライブ・イベントスペースとして三越伊勢丹・新宿アルタ店を活用する。
 
 18年4月ライブ・イベントスペース運営子会社KeyStudioを設立、18年6月KeyStudioがライブ動画ストリーミングプラットフォーム運営や番組制作のSHOWROOM社と業務提携、KeyStudioがY&Nおよびallfuzと業務提携、秋元康氏が特別顧問に就任した。18年7月にはKeyProductionがBIGFACE社から譲り受けたテレビ番組制作事業を開始した。また秋元康氏、Y&N、allfuzらと合弁会社FA Project(FAP)を設立し、18年11月FAPにおけるカラーコンタクトレンズ事業開始を発表した。
 
 19年3月子会社SKEが芸能プロダクションAKSから譲り受けたSKE48事業をを開始した。19年3月SAMURAI&J PARTNERS <4764> と業務提携して新株予約権を引き受けた。なお19年4月にはallfuzを完全子会社化予定、映像制作のフーリンラージを子会社化予定である。
 
■19年3月期大幅営業増益予想、20年3月期収益改善期待
 
 19年3月期連結業績予想(IFRS)は、売上収益が18年3月期比18.9%増の100億円、営業利益が6.6倍の3億円、親会社株主帰属純利益が1億円としている。
 
 第3四半期累計は、売上収益が前年同期比35.2%増の73億59百万円、営業利益が2億09百万円の赤字(前年同期は1億54百万円の赤字)、親会社所有者帰属純利益が2億38百万円の赤字(同53百万円の黒字)だった。新規事業開始などで大幅増収だが、新規事業・M&A関連費用、不動産事業における一部販売用不動産の評価損計上などで赤字だった。
 
 通期では、ライブ・エンターテインメント事業(KeyStudio、KeyProduction)の基盤強化、既存の不動産事業(不動産分譲部門、不動産賃貸部門、店舗サブリース部門)および商業施設建築事業の拡大を推進し、大幅営業増益を目指すとしている。新たな収益柱構築途上だが、20年3月期も収益改善を期待したい。
 
 配当予想は18年3月期と同額の年間1円(期末一括)としている。予想配当性向は139.2%となる。なお株主優待制度は18年3月期末から対象株主を2000株(20単元)以上保有株主に変更した。
 
■株価は戻り歩調
 
 株価は急動意の展開となった。4月5日の直近安値110円から4月8日の158円まで急伸した。上値を試す展開を期待したい。4月10日の終値は149円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS72銭で算出)は約207倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は約0.7%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS77円34銭で算出)は約1.9倍、時価総額は約230億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)