昨年末の為替は1ドル=109円台、3月末の為替は1ドル=110円台。途中で波乱はありましたが、結局、この3カ月間も昨年と同じ、下がったり上がったりの展開でした。さて、この4月の見通しについて。現状、3月に円高トレンドに転換したと判断してから、その方向性は変わっていません。したがいまして、今月もう少し、円高が拡大する可能性もあるのではないかとの見方を維持します。具体的な最大円高ターゲットは今月も引き続き108円台。一方、円安方向については、111円台が非常に重たい壁となっています。その壁を突破して、円安トレンドに転換するのは、なかなか容易ではないとの認識で良いかと思います。

 ユーロ円について。先月下旬は1ユーロ=126円から124円へ値下がりしました。この4月も引き続き、ユーロ安(円高)が拡大する可能性があることについて一定の警戒が必要ではないかと思われます。具体的には、目先121円あたりにちょっとした節目があって、ユーロ安が進んだ場合、まずそのあたりで下げ止まる展開も想定されます。ただ、もうちょっと大きな相場エネルギーが潜在的にはあると思われ、最大118円あたりへユーロ安(円高)が加速するシナリオも一応頭に入れておきたいです。イギリスのEU離脱問題が、まだ続いており、「合意なき離脱」で欧州経済や金融市場が混乱するリスクも残されていますので、そういったことも、きっかけのひとつとして考えられるかもしれません。

 豪ドル円は、先週末も1豪ドル=78円台。年始の急落と急反発が終わった1月4日以降、およそ77円~79円台の、わずか値幅3円以内の小さなレンジ相場がもう3カ月も続いています。さすがに、そろそろレンジ相場が終わって、大きな為替変動につながるリスクを意識したいです。レンジの下限77円台を完全に下抜けた場合、(現状、一部のテクニカル指標では、下抜ける可能性も示唆されていますが)、年始の急落に匹敵するか、または、それより大きな豪ドル安(円高)、につながる可能性も考えられます。その場合、最大で70円割れも、あり得ないシナリオではありませんので、4月も引き続き、慎重なスタンス(過剰な投資を控える。大幅に下落する可能性も想定したリスク管理をする)を継続したいです。

 日経平均株価については、先週は急落しても、すぐに反発するなど比較的堅調で、年初来の高値圏である2万1千円台をキープしました。注意すべきは、今月、2万1千円をキープできるかどうか。もしも、2万1千円を割れても目先は2万600~700円あたりでは一旦下げ止まりやすいです。ただ、2万1千円台での相場エネルギーがやや蓄積されており、それがすべて下方に噴出されますと、2万円台前半(2万円近く)まで株安が拡大するシナリオが浮上します。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)