ドル円は反発。米長期金利が上昇したことや株価も揃って反発したことで買い戻しが優勢となり、110円69銭までドル高に。ユーロドルは売られる。1.1263までユーロ安が進み、今回も1.12台を維持できるのかが注目される。

 株式市場は主要指数が揃って上昇。原油高からエネルギーセクターが買われ、ダウは140ドル高で取引を終える。債券市場は反落。このところの上昇に利益確定の売りも出て下落。長期金利は2.42%台へと上昇。ドルが反発したことで金は4日ぶりに下落。原油価格は大幅に上昇し、60ドルに迫る。

2月住宅着工件数        → 116.2万件
2月建設許可件数        → 129.6万件
3月消費者信頼感指数      → 124.1
1月FHFA住宅価格指数    → 0.6%
1月ケース・シラ-住宅価格指数 → 3.6%
3月リッチモンド連銀製造業指数 → 10

ドル/円   110.38 ~ 110.69
ユーロ/ドル 1.1263 ~ 1.1311
ユーロ/円  124.52 ~ 124.98
NYダウ   +140.90 → 25,657.73ドル
GOLD   -7.60   → 1315.00ドル
WTI    +1.12   → 59.94ドル
米10年国債 +0.025  → 2.423%

本日の注目イベント

中  2月工業利益
欧  ドラギ・ECB総裁講演
米  1月貿易収支
米  ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
加  1月貿易収支

 ドル円は110円台を回復し、NY市場では110円69銭までドルの買い戻しが進みました。伏線は昨日の東京株式市場にあったように思います。昨日は3月決算企業の配当を受け取る最終日で、いわゆる「配当取り」の買いも見込めましたが、日経平均株価はほぼ全面高の451円高で取引きを終えました。前日、今年最大の下げ幅を記録しましたが、その下げ幅の7割を埋める荒っぽい動きでした。株価の「下落スパイラル」を東京市場で断ち切ったことが昨日のNY市場での株高につながったと思われ、ひとまずリスク回避の流れが後退した形です。

 中国の習近平国家主席が欧州を訪問し、昨日はドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領、それにユンケル欧州委員長を交えて会談を行っています。米国との関係が冷えていることで、習主席は欧州との蜜月をアピールしたかったようですが、対する欧州側も、中国がエアバスに350億ドル(約3兆8700億円)もの大型発注を行ったこともあり、マクロン大統領は「中国には敬意を抱いており、対話と協力を進めていく決意だ」と述べ、習主席を賞賛していました。習主席も、「今後とも市場開放を続けていく」と語っています。欧州の域内では中国に対する対応もそれぞれで、各国の判断にまかせていますが、

 全体としては中国との関係を発展させるとの方針を維持しており、米国の対応とは異にしています。英国のEU離脱問題は依然として混乱していますが、英議会は本日、首相案にかわる複数の案について採決するもようです。メイ首相は3回目の離脱案を28日議会に諮り、採決を仰ぐ意向のようですが、閣僚の中には、可決が確実にならない限り下院で再び採決にかけることはしないとしている人が多いようで、先行きは依然として不透明です。3回目の離脱案が可決されれば、離脱は5月22日まで延期され、否決されると、離脱期限は現時点では4月12日となっています。

 本日もドル円は小じっかりといったところでしょう。ドル円は今週25日に109円71銭まで売られ、今その下落幅を埋めている途中です。今回の下落が今月5日の112円14銭をピークに始まったとすれば、下落幅は2円43銭となります。半値戻しは110円92銭前後となり、上値ではまずこの水準が意識されそうです。その辺りを考慮して、本日のレンジは110円10銭~110円90銭程度を予想します。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)