明朝にNZ中銀(RBNZ)が政策金利の発表を行う。金利は1.75%に据え置かれる事が確実視されており、声明で利上げスタンスを維持するかどうかが見どころとなる。2月の声明では「次回の利上げは2021年の見通し」として、時期こそ2020年後半から先送りしたものの利上げスタンスを維持。オア総裁は会見で「利下げの可能性は高まっていない」と述べた。とはいえ、足元でNZ金利デリバティブ市場が年内の利下げを4割程度織り込むなど、市場の利下げ観測も根強い。米連邦準備制度理事会(FRB)や豪中銀(RBA)の政策スタンスがハト派に転換した事も利下げの思惑に影響していようが、国内経済の回復が鈍い点も大きいと見られる。NZ10-12月期消費者物価指数は前年比+1.9%にとどまり、RBNZのインフレ目標である1~3%の中央値を下回っている。
 また、先週発表されたNZ10-12月期国内総生産(GDP)は前期比+0.6%に持ち直したが、RBNZの予想(+0.7%)には届かなかった。こうした点から考えると、仮にRBNZが将来的な利上げスタンスを維持すれば、NZドル買いが強まる公算が大きい。NZドル/円は、年初来高値(76.77円前後)の奪回に動く可能性もあろう。一方、利上げスタンスを撤回するようだとNZドル売り圧力が高まると見られ、NZドル/円は中長期のトレンドラインである52週移動平均線(75.47円前後)を割り込む事も考えられる。明朝10時(日本時間)のRBNZ声明と、その1時間後に行われるオア総裁の会見が注目されよう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)