ドル/円は、本日の東京市場で111.60円台へと上昇する場面があった。為替オプション市場で、ドル/円のインプライドボラティリティ(予想変動率)が短い期間を中心に上昇しており、市場参加者の一部は、明日の日銀金融政策決定会合が相場変動要因になると考えている模様だ。そうした中でじわりとドル高・円安が進んだ本日の動きは、日銀のハト派スタンス強化観測を示していると考えられる。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ休止を宣言したほか、欧州中銀(ECB)はフォワードガイダンスを長期化させた上に、新型の長期資金供給オペ(TLTRO3)の発動を決めた。

 日銀がFRBやECBに負けじとさらにハト派スタンスを強めるとの思惑が不自然なものとは言えないだろう。今回の日銀金融政策決定会合は無風通過と見られていたが、ここにきて俄かに注目イベントへと格上げされた格好だ。それだけに、日銀の決定がドル/円相場の動きにも影響を及ぼす可能性が高まっている。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)