アライアンス・バーンスタインが運用する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」がモーニングスターアワード・ファンド オブ ザ イヤー2018の国際株式型(グローバル・除く日本)部門(対象ファンド数:926本)で最優秀ファンド賞を受賞した。同ファンドは米国成長株ファンドの中で2018年のトータルリターンがトップの実績を残し、3年リターンは過去60カ月の全てプラスなど優れて安定して高い運用成績になった。アライアンス・バーンスタインの運用戦略部長(株式・オルタナティブ担当)シニア・インベストメント・ストラテジストの岡田章昌氏(写真)に、同ファンドの特徴を聞いた。

 ――ファンドの運用コンセプトは?

 ビジネスモデルがしっかりし、質の高い収益を上げている企業に厳選投資します。例えば、何かのブームを捉える上で借り入れにより事業規模を拡大し、近視眼的に収益の最大化を追求するという利益の出し方をする企業は評価しません。本業で稼ぎ出した自己資本を元手に、強固なビジネスモデルに基づき持続的に収益を稼ぎ出すことができる企業を見極め投資しています。

 マザーファンドの運用チームで主担当を務めるフランク・カルーソは、約38年の運用・調査経験を持つベテランファンドマネージャーです。2012年以降、一貫して当ファンドに携わっています。同チームに属する3名のファンドマネジャーの平均運用・調査経験は約28年、9名のアナリストの平均運用・調査経験年数は23年におよびます。「質の高い利益に基づくポートフォリオをつくる」ということは、このチームの一貫した運用方針になっていて、ブレない姿勢が中長期の運用成績を支えています。

 このチームは新しいアイデアを取り入れることにも積極的で、昨年10月に当社では初めて専属のESG(環境・社会・ガバナンス)アナリストを登用しました。ESGの観点で、見過ごしているリスクはないかというチェックをし、より安定した運用成績につなげる考えです。

 2018年の米国株式市場は運用には難しい1年でしたが、このような時だからこそ、ベテランの経験と質の高い企業を選ぶという運用哲学が成績を支えました。

 2018年のトータルリターンは円ベースでマイナス1.8%でしたが、米ドルではプラス2%を維持しています。特に、10-12月のような急落時に、しっかりと資産価値を保ったことに当ファンドの特徴がはっきり表れています。

 当成長株運用のパフォーマンス特性はマラソンに例えられます。短距離のスピード競争で勝つことは考えず、トップ集団についていけるような位置を維持しながら、オーバーペースにはつきあわずにマイペースを守り、オーバーペースのトップ集団が失速した時に追い越し、長距離でトップに立つ戦略です。昨年の運用成績は、その戦略の確かさを裏付けました。

 ――米国の株式市場は、これからも上昇は期待できますか?

 米中貿易戦争や利上げ、トランプ大統領の政策リスクなどが意識されますが、米国企業のファンダメンタルズは依然堅調です。米国株式は、中・長期的な上昇が期待できます。一方で、市場は不確実性が高い状況が続くと見ています。不透明な要素が重なっている時にこそ、自力で稼ぎ出す力を持った企業を見極める目利きの力が試されていると考えています。

 これまでは金融緩和や減税という政策サポートにより株価が上がってきました。それがFRBの金融引締めによって、企業の収益力による淘汰が生じ、勝ち負けの差が広がる局面になってきたと考えます。アクティブ運用の優位性が発揮される局面です。米国は長期にわたって成長を続けてきました。そして世界で最も運用効率が高い市場は米国市場です。成長ダイナミズムのある米国市場は、資産運用において外すことのできないといえるでしょう。

 ――投資家の方へのメッセージは?

 昨年1年間を通じて、日本の投資家の方からの資金流入によって、当ファンドの運用を支えていただき、運用者も日本のお客様への感謝の思いを強く持っています。日本の投資家の皆様にはパフォーマンスをしっかり評価いただき感謝しています。

 日本では、貯蓄から投資への流れが促され、長期分散投資の重要性が意識されています。運用効率が高くこれからも長期的に高い成長が期待できる米国株式は、皆様のコア資産としてお勧めできます。そして、繰り返しですが、これからの米国株式はアクティブ運用の優位性が高まる局面になると見ています。ぜひ、魅力ある米国成長株へ投資するアクティブファンドへの投資で、長期投資の果実を手に入れていただきたいと思います。(情報提供:モーニングスター社)