本日は欧州中銀(ECB)理事会が開催される。金融政策の変更は見込まれていないものの、以下の点で市場の注目を集めている。(1)景気・物価見通しの引き下げ、(2)長期基金供給オペ(TLTRO)の再導入、(3)低金利維持の長期化に向けたフォワードガイダンスの修正、などがECB内で議論されているようだ。
 昨日には、ECBはTLTROの再導入を正当化するのに十分な幅で景気見通しを引き下げる、との関係者発言も伝わった。米連邦準備制度理事会(FRB)を皮切りに、豪中銀(RBA)やカナダ中銀(BOC)など、主要国中銀の多くがハト派化する中、市場ではECBもこれに倣うとの観測が強まっている。ECBが「満額回答」で答えればユーロは大幅に下落しそうだ。もっとも、こうした観測を織り込みながら、既に足元のユーロは弱含みで推移している。このため、ECBの決定が「想定以下」なら、買い戻しの動きが強まる可能性もある。いずれにしても、市場の「期待値」を正確に測る事は困難だ。ECB声明および見通しの発表直後や、ドラギ総裁の会見中はユーロが乱高下する事を覚悟しておきたい。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)