カナダ中銀(BOC)のポロズ総裁は、先週の講演で「金利をいつかは中立水準に引き上げる必要があると判断している。ただ、中立水準に戻すまでの道筋の先行き不透明性は極めて高くなっている」と述べた。また、企業投資は近年、モデルと比べて力強さを失っているとの見解も表明。主な理由として国際貿易を巡る不透明性が挙げられるとし、米国を中心とする通商戦争の深刻化は見通しに対するマイナスの影響を及ぼすとの見方を示した。

 この発言から察するに、BOCの引き締めスタンスは以前にくらべ、かなり弱まっている模様だ。そうした中、本日発表されるカナダ1月消費者物価指数の結果が注目される。市場予想は前月比+0.1%、前年比+1.9%となっており、カナダドル相場は下ブレに強く反応しやすいと考えられる。

 カナダドル/円は25日の84.40円台を高値に小反落しており、足元では83円台後半で推移している。日足一目均衡表転換線(83.64円前後)や20日移動平均線(83.52円前後)のサポートを下抜ければ、83.00円前後まで下値余地が広がりそうだ。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)