ドル円は引き続き小動きながら底堅く推移。FOMC議事録では、予想されたほど「ハト派色」ではなかったことからドル円は110円91銭まで上昇。ユーロドルは反発し、1.1371まで上昇。本日、EUのユンケル委員長と英国のメイ首相の会談が予定されていることから、買い戻しが優勢に。株式市場は続伸。FOMC議事録公表後はもみ合いながらもダウは63ドル上昇し、2万6000ドルの大台手前まで買われる。債券相場は小幅ながら反落。長期金利は2.64%台へと上昇。金と原油は続伸。金は3ドル上昇し、昨年4月以来となる1347ドル台に。

ドル/円   110.63 ~ 110.91

ユーロ/ドル 1.1330 ~ 1.1371

ユーロ/円  125.53 ~ 125.86

NYダウ +63.12  → 25,954.44ドル

GOLD +3.10 → 1347.90ドル 

WTI  +0.83 → 56.92ドル 

米10年国債  +0.012→ 2.646%


本日の注目イベント

豪  1月雇用統計
独  1月消費者物価指数(改定値)
独  2月製造業PMI
独  2月サービス業PMI
欧  ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
欧  ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
米  新規失業保険申請件数
米  12月耐久財受注
米  1月景気先行総合指数
米  1月中古住宅販売件数
米  2月フィラデルフィア連銀景況指数
米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

 ドル円は小動きの中、引き続き堅調に推移しています。昨日のNY市場では一時110円63銭前後まで売られる場面もありましたが、FOMC議事録公表後は上昇に転じ、110円台後半までドル高が進みました。111円台乗せには至っていませんが、株価の上昇と、米中通商協議への期待感からドル円は底堅い動きが続いており、これで今月11日に110円台に乗せて以来、10日ほど110円台を割り込んでいません。

 1月29-30日会合のFOMC議事録が公表されました。議事録では「ほぼ全ての参加者が、当局保有資産の縮小を年内に停止する計画をそう遠くない将来に発表するのが望ましいとの考えを示した」と記されていました。1月のFCOMでは利上げ停止や、バランスシートの縮小に関して柔軟になる用意があることを示唆していましたが、議事録の内容はそれを裏付けた格好になっています。(ブルームバーグ)一方で、景気が想定どおりに推移すれば、年内の利上げは必要との意見があったことも明らかになっています。ただ総じて、今後のFRBの金融政策は「ハト派寄り」になるとの見方から、米株式市場には資金が流入し、ダウは昨年12月の下落分の8割方を回復しています。

 昨日本欄で、EUは米国が自動車関税を発動したら速やかに報復することを表明したと記述しましたが、トランプ大統領は引き続きEUに圧力をかけています。トランプ氏は20日、米国がEUと通商合意に達することができなければ、EUからの自動車輸入に関税を課すとあらためて表明しました。また「EUは取引相手として非常に手ごわい」とも語っています。(ブルームバーグ)EUもドイツを中心に域内の景気鈍化は鮮明です。できれば米国との貿易戦争は避けたいところですが、仮に関税引き上げが発動されても、中国ほど大きな影響を受けないと見られていることから、米国の圧力には屈しない姿勢を見せる可能性は高いと思われます。

 ドル円は動きが少ない中でも、ややドル高傾向に傾いているように見えます。日足の「200日移動平均線」が位置する、111円30銭前後が目先の重要な節目と見ていますが、すでにある程度の材料を消化しての現在の値位置です。ここから「200日移動平均線」をしっかりと抜け切るには、それなりの支援材料が不可欠と思われます。目先の材料とすれば、引き続きワシントンで行われる米中通商協議と来週27、28日にベトナムのハノイで行われる第二回米朝首脳会談ということになります。いずれも緊張が和らぐと見られていますが、果たしてどの程度のドル支援材料になるのかは不明です。あるいは、「材料出尽くし」ということも考えられます。本日のドル円は110円40銭~111円20銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)