昨日のドル/円は、黒田日銀総裁の追加緩和発言で一時110.80円台まで円売りが進んだが伸び悩んだ。NY市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控えて米長期金利が低下したためドル売りが優勢となり、110.50円前後へと押し戻された。なお、本日のFOMC議事録(28:00)は、「忍耐強くなれる」との声明を発表して利上げの一時休止を示唆した1月のものだ。議事録が、この声明やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の当時の発言に沿ったハト派的な内容ならドルが売られやすくなりそうだ。

 また、ワシントンで開催中の米中通商協議では、米国が中国に人民元相場の「安定維持」を保証するよう求めた模様。元安誘導へのけん制となる事から人民元高・ドル安が進んでおり、他通貨にもドル安の影響が波及しやすい。こうした中、本日のドル/円は年初来高値の111.13円前後を前に上値の重い展開が見込まれる。

 本日の予想レンジ:110.100-111.100円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)