豪中銀(RBA)は今月5日の理事会にて政策金利を史上最低の1.50%に据え置いた上で「政策スタンスを維持する事が、持続可能な経済成長と時間をかけたインフレ目標の達成に整合的」とする概ね従来通りの声明を発表した。ところが、翌6日にロウRBA総裁が講演を行い「政策金利の見通しは、これまでよりも(利上げと利下げで)均衡している」と発言。「次の一手は利下げよりも利上げの可能性が高い」としていた従来の見通しを引き下げた格好だ。

 そうした中、明朝に発表されるRBA議事録に注目が集まっている。前回12月理事会の議事録では「経済が現状のままで推移すると、次の金融政策の変更はおそらく利上げとなるだろう」との見通しを示していた。ロウ総裁の6日の発言に則れば、この一文が今回の議事録から削除されてもおかしくない。そうなると、豪ドル売り材料となる可能性もありそうだ。

 もっとも、豪金利デリバティブ市場は、40%余りの確率でRBAが年内に0.25%ポイントの利下げを行うと見込んでいる。市場の見通しはロウ総裁の「均衡」発言よりも、ハト派方向に傾いていると言える。このため、議事録が「総裁発言ほどにはハト派的でない」と受け止められた場合は豪ドル買いの動きが強まる事も考えられる。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)