アールシーコア <7837> (JQS)は、前日14日に6円安の971円と4営業日ぶりに小反落して引けた。同社株は、今年1月31日の今2019年3月期第3四半期(2018年4月~12月期、3Q)決算の開示に合わせて、今3月期通期業績の2回目の下方修正、赤字転落を発表して940円まで売られたあとの底上げ途上にあり、戻り売りが出て上値を抑えられた。ただ今期配当は、50円と連続増配が予定されており、この配当利回りは、ジャスダック(JQ)市場の配当利回りランキングでベスト・フォー、東証全銘柄ランキングでも第34位にランクインするだけに、下値にインカム・ゲイン狙いの買い物が交錯した。ヒストリカル的にも、昨年11月の今期業績の1回目の下方修正に際して920円安値で踏み止まっており、下値硬直性が意識されている。
 
■DOE重視の連続増配で配当利回りランキングはJQ市場のベスト・フォー
 
 同社の株主への利益配分策は、純資産配当率(DOE)を重視して長期的視点で安定配当を継続することを基本としており、これまでDOEは4.4%~4.6%をキープし、2014年3月期の年間配当40円が、2015年3月期42円、2016年3月期45円、2017年3月期47円、2018年3月期48円と推移し、今2019年3月期も50円の連続増配を予定している。この配当利回りは、5.15%に達し、JQ市場の配当利回りランキングで第4位、東証全銘柄順位でも第34位にランクされ、インカム・ゲイン妙味を示唆している。
 
 一方、今3月期業績は、2017年4月から被害が広がった史上最悪といわれるカナダの森林火災や水害などの自然災害による原木供給の極端な減少と米国、中国の旺盛な木材需要が重なってカナダ材が調達困難となり、主力商品のカントリーログの納品が大幅に遅れたことを要因に昨年11月、今年1月31日と2回下方修正した。このうち今年1月は、売り上げを11月の下方修正値より10億円、営業利益を6億3000万円、経常利益を6億5000万円、純利益を6億3000万円それぞれ引き下げ、売り上げ128億円(前期比5.0%減)、営業損失5億8000万円(前期は4億4500万円の黒字)、経常損失6億円(同4億5500万円の黒字)、純損失5億円(同3億6400万円の黒字)と赤字転落した。
 
 同社では現在、国産材への変更や生産体制の整備などによって一定の納期設定にこぎ着け、ほぼ平常時の生産体制に戻っており、一段の生産体制強化により納品スケジュールの早期化に取り組み、自然災害によるアクシデントを乗り越える。今年2月にはカントリーログの新商品としてキャンペーンモデル「カスキュー」を発売するなど積極的な販売政策も打ち出しており、来期業績への期待も高めている。
 
■悪材料出尽くし感を強めて2番底水準で下げ渋りリバウンド幅拡大
 
 株価は、昨年11月の業績下方修正で昨年来安値920円へ調整し、1株純資産割れは売られ過ぎとして1048円までリバウンドし2回目の下方修正で940円へ再調整したが、悪材料出尽くし感も強め昨年来安値を前に下げ渋る動きをみせた。年間50円配当の高配当利回りを意識しつつ、25日移動平均線水準の1012円奪回から昨年来高値1271円も視界に入れリバウンド幅を拡大させよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)