ドル円は続伸し、一時は110円16銭まで上昇。米長期金利が上昇し株価も大幅に上昇したことで円を売る流れが加速。ドルショートの買い戻しが相場を押し上げたとの観測も。ドル高の流れにユーロドルも売られたが、下落幅は小幅に留まる。ユーロ円は昨年末以来となる126円手前まで上昇。株式市場は続伸。アマゾンなどハイテク株が買われダウは175ドル高と、約2ヶ月ぶりの高値を記録。ナスダック、S&P500も揃って上昇。債券相場は続落し、長期金利は2.72%台へと上昇。為替市場でドルが買われたことで金は続落。原油価格も反落。

11月耐久財受注 → 0.7% 

ドル/円 109.83 ~ 110.16 

ユーロ/ドル 1.1425 ~ 1.1451

ユーロ/円  125.56 ~ 125.94

NYダウ +175.48  → 25,239.37ドル

GOLD -2.80 → 1,319.30ドル 

WTI -0.70 → 54.56ドル 

米10年国債  +0.043 → 2727%


本日の注目イベント

豪  12月貿易収支
豪  12月小売売上高
豪  RBA、キャッシュターゲット
欧  ユーロ圏1月総合PMI(改定値)
欧  ユーロ圏1月サービス業PMI(改定値)
欧  ユーロ圏12月小売売上高
英  英1月サービス業PMI
米  1月ISM非製造業景況指数
米  米大統領、一般教書演説

 ドル円は昨日の東京市場での底堅い動きを受け、NY市場では110円台を回復し、昨年末以来となる110円16銭までドル高が進みました。長期金利が上昇し株価も続伸。さらに「VIX指数」も16を割り込むなど、リスクオフが後退してはいるものの、特にドルを押し上げる材料は見当たらず、ショートカバーによるドル買いが相場を押し上げたものと見られます。

 ユーロドルもやや下落しましたが、ドル高が進んだ割には、ユーロの下落幅は小幅でした。円はユーロに対しても売られ、ユーロ円は126円近辺まで上昇しており、結局、円が主要通貨に対して売られる展開でした。これでドル円は1月3日の急落前の水準を回復し、元に戻ったことになります。ここから110円以下を底固めできるのか、あるいは110円台が戻りの限界なのかを見極めていく必要があります。

 その際に鍵になるのは言うまでもなく米中通商協議の行方ですが、その前にメキシコ国境での壁建設問題があります。米東部時間5日の夜9時にトランプ大統領の「一般教書演説」が予定されており、ここで壁建設費用に関する自身の考えをアピールするものと思われます。トランプ氏は、国境警備予算を巡る協議については時間の無駄だと繰り返し指摘しており、「一般教書」では自身の計画についてさらなる詳細を明らかにすると述べていました。計画には、議会の承認を得ずに国境の壁建設を開始できる「国家非常事態宣言」が含まれる可能性があることを示唆しています。(ブルームバーグ)演説は日本時間明日の午前11時です。

 これに対して民主党はあくまでも拒否する構えで、壁建設費を認めない意向です。ペロシ下院議長は「駆け引きを続けてもよいが、勝つのはわれわれだ」と述べており、共和党対民主党というよりも、トランプ氏対ペロシ氏の対決の様相を見せてきました。壁建設費用が認められない場合には現在、一時的に政府機関の一部閉鎖を解除していますが、その期限が来週15日に来ることで再び閉鎖という事態も予想されます。先の閉鎖は1カ月以上も続き、市民生活にも影響が出始めていました。再び閉鎖ということになれば、市場はドル売りで反応すると見られ、再びドルの下値を探る展開があるかもしれません。

 110円台を回復したドル円は、今朝の段階ではやや押し戻され、109円後半で推移しています。本日も日経平均株価は続伸すると見られ、株価の上昇に伴ってドル円がどこまで上値を伸ばせるかという点が焦点です。NY市場の高値である110円15-20銭辺りが目先のレジスタンスということになりますが、その水準をしっかりと抜けきれるかどうかも見極めたいところです。予想レンジは109円50銭~110円40銭程度でしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)