ドル円は引き続き109円台前半から半ばで推移。FOMCや米中通商協議を控え小動き。ユーロドルも前日の同じ水準で推移し、1.14台で一進一退。

 株式市場はまちまち。3Mやファイザーなどが好決算を発表したことでダウは51ドル上昇したものの、ナスダックは57ポイントの反落。債券相場は続伸し、長期金利は2.70%台へと低下。金は3日続伸し、1308ドル台に。原油価格は大幅に反発。


11月ケース・シラ-住宅価格指数 → 4.68%
1月消費者信頼感指数       → 120.2

ドル/円   109.28 ~ 109.55 
ユーロ/ドル 1.1411 ~ 1.1440
ユーロ/円  124.74 ~ 125.14
NYダウ   +51.74 → 24,579.96ドル
GOLD   +5.80  → 1,308.90ドル
WTI    +1.32  → 53.31ドル
米10年国債 -0.036 → 2.708%


本日の注目イベント

豪  第4四半期消費者物価指数
独  1月消費者物価指数(速報値)
独  2月GFK消費者信頼感
欧  ユーロ圏1月消費者信頼感(改定値)
英  12月消費者信用残高
米  FOMC 政策金利発表
米  パウエル議長記者会見
米  1月ADP雇用者数
米  10-12月GDP(速報値)
米  12月中古住宅販売件数成約指数
米  米中通商協議(31日まで)
米  企業決算 → AT&T、ボーイング、VISA、フェイスブック、マイクロソフト


 本日から世界中が注目している米中通商協議が行われますが、開催に先立ち、幾つかの動きがありました。まず、米国側で一番合意を望んでいるといわれているトランプ大統領が協議の中国側の責任者である劉鶴副首相と会談するようです。この姿勢を見ても、トランプ氏が今回の協議で合意に向け強い意欲を示していることが窺えます。

 また今朝のニュースでは、ムニューシン財務長官がFOXテレビのインタビューで、「あらゆるものがテーブルの上にある」と述べ、「中国がトランプ大統領に対して貿易問題で十分な譲歩を示せば、米政権として全ての関税措置の撤廃を目指す可能性がある」と述べています。米国側としても、景気減速が見られる状況の中、今回の協議である程度の結果を引き出し、これ以上の景気失速を避けたいとの思惑があるということのようです。

 本日の協議では、技術移転の強要や産業スパイなど「中国の不公正慣行」の是正策を集中協議する予定で、「中国側が構造改革のスケジュールを定めた工程表を提示する」と、協議関係者は述べているようです。(日経新聞)中国側の出方次第では、今回の協議中にも「合意」が実現しそうな雰囲気にもとれそうです。協議は明日までの日程で行われます。

 もう一つの注目はFOMC後のパウエル議長の会見内容です。パウエル議長は今月4日のパネルディスカッションで、金融政策の変更に柔軟な姿勢を示し、利上げ停止の可能性に言及しました。そのため今回の会合での利上げはないと予想されますが、議長が今後の政策運営にどの程度ハト派的な見方を示すのかが注目されます。市場では今年の利上げは「ゼロ」との見方が強まっていますが、利上げは「1回か2回」とする見方も根強く残っています。議長が利上げ「ゼロ」につながる見方を示せば、株価が上昇し、債券も買われる可能性が強まりますが、ドル円は売られるか可能性もあると見ています。

 ただ議長は、「今後の経済データ次第であり、データを分析しながら適切に対応していく」といった言葉に終わることも予想され、市場への影響は軽微かもしれません。さらにFRBのバランスシートの縮小の可能性にも注目が集まっていますが、このタイミングでFRBが縮小を早めることは時期尚早と考えています。

 本日の主戦場は、夜9時以降ということになりそうです。アップルは米株式市場が閉まった後に決算発表を行いました。決算内容は市場予想通りでしたが、株価は3%ほど上昇したようです。日本株にもやや買い安心感が出るかもしれません。

 ドル円は109円~110円銭程度を予想します。すでに10日以上も109-110円のレンジが続いています。今夜あたりからそろそろ動き出すのではと考えていますが、どうでしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)