米連邦準備制度理事会(FRB)が、バランスシート縮小の停止を議論しているとの報道が話題を呼んでいる。米ウォールストリート・ジャーナル紙は、「FRBは、2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了する事を決める調整に入っている模様だ」と伝えた。また、「FRBではなお、その戦略や市場への伝達方法を巡り詳細を詰めている」とした上で「1月29-30日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)では、保有債券の縮小計画が最大の注目点となる可能性がある」としている。ブラックアウト期間(FOMC前の発言禁止期間)内にこうした報道が出た事を、FRBからの市場へのメッセージと受け取る向きは少なくない。

 米金融政策正常化への動きが後退するとの見方からドルは売られやすい地合いとなっている。そうした中、豪ドル/米ドルは、本日の東京市場で0.720ドル台を回復する場面があった。日足一目均衡表の雲上限(0.72066ドル)や、11日に付けた月初来高値(0.72339ドル)を上抜けられるか注目したい。

 FRBのバランスシート縮小停止観測は、ドルにネガティブな反面、米国株にはポジティブな材料だ。リスク選好時に買われる豪ドルにとっても買い材料となりやすい。米国株の上昇が本日も続けば、豪ドル/米ドル上伸の可能性が高まるだろう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)