昨日のドル/円は110円台回復に失敗。日銀が物価見通しを下方修正して金融緩和の長期化を示唆した事などから円売りが先行したが、110円ちょうど付近で頭打ちとなった。その後、高寄りした米国株が失速するとドル/円にも調整圧力がかかり109.40円前後まで反落。こうした動きから、市場は110.00円を「壁」として意識しないわけにはいかなくなったと考えられる。「壁」を乗り越えるだけの強材料が出なければ、20日移動平均線や日足一目均衡表の転換線が位置する109.00円前後まで下落する可能性もある。

 もっとも、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexit協定案を巡る英議会の対立に収束の兆候が見られる事や、米中通商協議の進展をトランプ米大統領が示唆した事などから市場のムードは悪くない。市場心理を一段と改善させる強材料が出てくる下地が整いつつあるとも言えそうだ。市場のもう一つの懸案事項である米政府機関閉鎖問題に進展が見られれば(本日は米上院で暫定予算案の採決が予定されている)ドル/円が改めて110円の「壁」に挑む事も考えられる。
本日の予想レンジ:109.100-110.200円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)