英議会で内閣不信任案が否決されたことや、米銀の好決算などからドル円は109円台を回復。一時は109円20銭までドル高が進む。ユーロドルは小幅に下落。英議会の混乱がひとまず沈静化するとの見方から、ドルが買われユーロが売られ、1.1385まで下落。株式市場は続伸。ゴールドマンの決算が好感され、同社株は急伸。ダウは141ドル上昇し、2万4200ドル台を回復。債券相場は続落し、長期金利は小幅に上昇。金と原油はともに上昇。

12月輸入物価指数      → -1.0%

1月NAHB住宅市場指数   →  58


ドル/円 108.68 ~ 109.20

ユーロ/ドル 1.1385 ~ 1.1411</td></tr>

ユーロ/円  123.86 ~ 124.42</td></tr>

NYダウ  +141.57 → 24,207.16ドル</td></tr>

GOLD +5.40- →1,293.80ドル</td></tr> 

WTI +0.20 → 52.31ドル</td></tr> 

米10年国債 +0.011→ 2.722%</td></tr>


本日の注目イベント

日  黒田日銀総裁講演
欧  ユーロ圏12月消費者物価指数(速報値)
米  新規失業保険申請件数
米  12月住宅着工件数
米  12月建設許可件数
米  企業決算 → アメックス、ネットフリックス、モルガン・スタンレー

 英国ではメイ首相の提案したEU離脱案が記録的な大差で否決されたことを受け、野党・労働党は内閣不信任案を提出しましたが、こちらは否決されました。採決は反対325、賛成306だったことで、メイ首相は当面の難局を乗り切り、修正案を策定することになりそうです。

 昨日の結果を見るかぎり、EU離脱案に反対ではあるが、メイ首相の続投には賛成する議員が100名ほどいたことになります。今後修正案を提出しても、再度否決される可能性もあり、一部には「国民投票」の可能性も浮上しています。内閣不信任案が否決されたことを受け、EU側も態度を軟化させ、10週間後に迫った離脱期限を延期させることに前向きだとの報道もあります。ただ、EU加盟国の中にはこれまで通りの期限を守るべきだとして期限延期に反対する動きもあるようです。場合によっては、今度は欧州議会で意見が分かれることにもなりそうです。ポンドはこの動きに反応して神経質な動きを見せましたが、一方方向への動きにはならず、乱高下を続けています。メイ首相の苦悩はまだ続きそうです。

 米経済の先行きに暗雲が見え始めた中、ベージュブック(地区連銀報告書)が発表されました。それによると、多くの地区が緩慢ないし緩やかな景気拡大を報告したものの、楽観的な見方が弱まり、一部では景気鈍化の兆候がでているとあります。NY連銀地区では「経済活動が踊り場に差し掛かった」と報告され、カンザスシティー連銀地区は経済活動を「横ばい」と表現しています。米中貿易戦争や株価の大幅下落による「逆資産効果」などの影響によるものと見られます。

 ドル円は108円台でのもみ合いから109円台を回復したことで、短期的な動きを示す「4時間足」までの短いチャートでは、全て上昇傾向を示す形状に変化してきました。相場方向を見る上で基本となる「日足」では、今月3日のドル急落が尾を引いていることから、上昇傾向を示すにはまだ時間がかかりそうですが、上昇を妨げる「雲」もかなり水準を下げてきており、今後109円台を維持できるのであれば、雲抜けもないとは言えません。ただそれでも109円から110?円ではドル売り需要も旺盛かと思われ、110円到達には、さらなるドル高材料が不可欠です。

 本日のドル円は108円50銭~109円40銭程度を予想します。足元では、株価の動きがドル円に影響を与える状況が続いています。本日も引き続き米企業決算には注意です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)