CRI・ミドルウェア <3698> (東マ)は、音声と映像のミドルウェア「CRIWARE」を開発・許諾販売している。19年9月期は先行投資負担で利益横ばい予想だが、Web動画や監視カメラ分野などへの事業展開を加速して中期成長期待が高まる。株価は12月の昨年来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。なお2月7日に第1四半期決算発表を予定している。
 
■ミドルウェア「CRIWARE」を開発・許諾販売
 
 音声と映像のミドルウェア「CRIWARE」を主力として開発・許諾販売している。音声・映像データを圧縮する技術、および優れた再生技術を強みとしている。
 
 18年9月期の事業分野別売上構成比は、ゲーム分野が58%、組み込み分野(遊戯機、家電、業務用機器、車載など)が23%、医療・ヘルスケア分野が7%、新規分野(動画圧縮、Web動画など)が10%、およびウェブテクノロジ(18年5月子会社化)が3%だった。なおゲーム分野における「CRIWARE」契約タイトル数は18年9月末時点で累計4577となった。
 
 重点戦略として、スマホゲーム分野は中国におけるブランド認知度向上やシェア拡大を推進するとともに、新規注力分野としてWeb動画、監視カメラ、映像配信、車載分野などへの展開を推進している。18年3月にはイスラエルのTerafenceと資本業務提携し、IoTサイバーセキュリティソリューションの海外展開を開始した。
 
 また18年12月にはWeb動画ソリューション「LiveAct PRO」が、セブン&アイ・ホールディングス<3382>の総合通販サイト「オムニ7」に採用されたと発表している。
 
■19年9月期利益横ばい予想だが中期成長期待
 
 19年9月期連結業績予想は、売上高が18年9月期比15.8%増の19億円、営業利益が2.1%増の4億10百万円、経常利益が1.5%増の4億20百万円、純利益が2.4%増の2億91百万円としている。スマホ向けが好調に推移し、ウェブテクノロジの通期連結も寄与して2桁増収だが、研究開発体制整備などの先行投資負担で利益横ばい予想としている。
 
 事業別売上高の計画は、ゲーム分野がスマホ向けや「Nintendo Switch」向けの拡販で4.5%増の9億85百万円、組み込み分野が業務用エンターテインメント機器関連の開発サイクルの影響で5.6%減の3億55百万円、医療・ヘルスケア分野がクリニック向け大型システム開発案件の継続受注で23.9%増の1億40百万円、新規分野がWeb動画ミドルウェアの新規契約や監視カメラ関連の提案強化で13.2%増の1億80百万円、ウェブテクノロジが2億40百万円としている。
 
 19年9月期は中期成長に向けた先行投資負担で利益横ばい予想だが、Web動画や監視カメラ分野などへの事業展開を加速して中期成長期待が高まる。
 
■株価は自律調整一巡して上値試す
 
 株価は12月14日の昨年来高値3450円から一旦反落したが、2800円近辺から切り返している。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。1月16日の終値は3120円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS60円66銭で算出)は約51倍、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS483円63銭で算出)は約6.5倍、時価総額は約155億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)