本日は、メイ英首相と欧州連合(EU)が合意したEU離脱=Brexit協定案について、英議会で採決が行われる。北アイルランドの国境管理問題などを巡り、反対を唱える議員が依然として多く、協定案は否決される公算が大きいと見られている。このまま否決された場合は「合意なき離脱」の可能性が増すほか、最大野党の労働党が内閣不信任案を提出する公算が大きくなる事から、ポンドには下落圧力がかかるだろう。

 採決結果は否決が濃厚だが、賛成票が過半数の318票にどれだけ迫れるか、という点にも注目しておきたい。仮に僅差での否決であればEUとの再交渉や2度目の議会採決など、「次のステップ」に期待を繋ぐ事もできるだろう。そうなれば、ポンドの下落圧力も和らぐと見られ、場合によっては反発に向かう事も考えられる。ただし、317議席を有する与党・保守党からの反対票だけで100前後に達するとの報道もある。予断を持つにはリスクが大きいと言わざるを得ない。

 なお、採決は現地時間19時頃(日本時間16日午前4時)から行われる見込みで、NY市場クローズ前後の取引が薄い時間帯に結果が発表される可能性が高い。この時間帯のポンド相場には細心の注意が必要となりそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)