年始に急落した豪ドル/円相場は、米中貿易摩擦解消への期待などで持ち直したが、ここにきて頭打ちの様相を強めている。昨日は78.10円台まで上昇したが、本日の東京市場では一時77.00円台まで下落する場面もあった。

 昨日まで行われていた米中通商協議は具体的な合意には至らなかったと見られ、今朝になって中国側がようやく発表した声明は「米中双方は密接なやり取りを続ける事で合意した」という、やや期待はずれの内容であった。また、本日発表された中国12月消費者物価指数と同生産者物価指数が揃って鈍化した事で中国の景気減速懸念が改めて意識されている。

 こうした中、欧米市場でも豪ドル/円の下値警戒ムードは続きそうで、株式市場の動向がカギとなろう。株価が堅調を維持すれば下値は限定的と見られるが、仮に株価が大きく崩れた場合は76円台に差し込む可能性もある。なお、NYダウ平均は昨日まで4連騰しており、この間の上げ幅は1200ドル近くに上る。米中通商協議への失望から調整が入っても不思議ではないタイミングだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)